シュリンクフィルムの紙代替|用途5分類で見る「置き換えられる」「置き換えにくい」の判断軸

2026年、中東情勢の影響でシュリンクフィルムをはじめとするプラスチック包装資材の調達が急激に困難になっています。

「自社で使っているシュリンクフィルム、どれが紙で置き換えられるのか?」——本記事はこの判断を進めるためのガイドです。

シュリンクフィルムの主要用途を5つに分類し、それぞれについて
「紙で代替できる」
「条件付きで可能」
「現時点では難しい」を整理しました。

食品パッケージ全般の供給リスクと紙化トレンドについては、別記事「ホルムズ海峡封鎖で包装資材・食品パッケージが届かない?」で詳しく解説しています。本記事ではシュリンクフィルムに特化して、用途別の判断軸を提示します。

目次

なぜいま、シュリンクフィルムの代替を検討すべきか

2026年2月末以降、中東情勢の緊迫化によりホルムズ海峡の通航が激減し、日本のナフサ調達に深刻な影響が出ています。シュリンクフィルムを含むプラスチック包装資材は、納期遅延・価格高騰・入荷未定が常態化しています。

ナフサ(プラスチック原料の出発点)の日本の輸入は中東に大きく依存しており、2024年時点では全体の73.6%が中東産でした(石油化学工業協会データ、ジェトロ2026年5月報道より)。原油精製分を含めた実質的な中東依存度は8割を超えるとされています。

2026年2月末の米国・イスラエルによるイラン攻撃を契機に、3月2日にイラン革命防衛隊がホルムズ海峡の封鎖を宣言。ナフサ市況は2月末の1トンあたり600ドルに満たない水準から、3月末には1,200ドル超へと急騰しました(化学工業日報報道)。

帝国データバンクの2026年4月公表の調査では、化学製品メーカーから直接・間接的に仕入れる国内製造業は約4万7,000社にのぼり、製造業全体の約3割がナフサ関連製品の調達リスクに直面する可能性があるとされています。

シュリンクフィルムの調達難は一時的な在庫切れではなく、構造的な問題です。「いつ戻るか」を待つのではなく、代替手段の検討を並行して進める必要があります。


シュリンクフィルムの代替を考えるときの「正しい入口」

代替策の検討を「紙に切り替えられるか/切り替えられないか」の二択で考えると、判断を誤ります。

シュリンクフィルムは現場でさまざまな役割を果たしており、用途によって代替の難易度も最適な紙素材も大きく異なるからです。

まず押さえるべき前提が2つあります。

前提① 「熱で収縮する紙」は産業用途で実用化されていない

シュリンクフィルムと同じ原理で熱を加えると収縮する紙は、現時点では実用化されていません。海外では熱接着(ヒートシール)が可能な紙包装素材が複数メーカーから製品化されており、シュリンクの一部用途を紙で代替する技術は進展していますが、「熱で接着できる紙」であって「熱で収縮する紙」ではありません。

前提② 一方で「バリア性能を持つ紙」は急速に実用化が進んでいる

「紙では食品の鮮度保持は無理」というのは一昔前の常識です。バリアコート層を付与した紙、アルミ蒸着を施した紙、透明性とバリア性を両立した紙など、用途に応じて選べる紙製バリア素材が既に市場に流通しており、食品・化粧品・日用品などのバリア性が必要な包装で採用実績があります。シュリンクフィルムから紙へ切り替える際、過去に「無理」と判断された用途も、現在は再検討の余地があるということです。

この2つの前提を踏まえると、正しい入口は「シュリンクフィルムの機能を分解し、用途ごとに最適な紙素材を当てはめる」というアプローチになります。


シュリンクフィルムの主要用途を5つに分解する

シュリンクフィルムの用途は、大きく以下の5つに整理できます。

①個装の密着包装(食品)
カップラーメンの外装、お菓子の個包装、レトルト食品など、食品をフィルムで密着包装して鮮度を保つ用途。シュリンクフィルム最大の用途領域です。

②個装の密着包装(食品以外)
化粧品、医薬品、書籍、CD・DVD、ゲームソフトなどの外装。商品保護と見栄え向上が目的です。

③マルチパック(複数商品のまとめ包装)
缶飲料のマルチパック、ペットボトルのマルチパック、お菓子のまとめ売りなど、複数商品を1つにまとめて販売する用途です。

④改ざん・開封防止
医薬品、化粧品、新品商品の未開封証明用途。封緘(ふうかん)目的の包装です。

⑤ラベル用シュリンク
ペットボトルの筒状ラベル、瓶のキャップシールなど、容器の曲面に密着させるラベル用途です。

以下、それぞれの用途について、紙代替の現実的な選択肢を見ていきます。


①食品の密着包装——用途タイプ別に最適な紙素材が異なる

食品の個包装は、シュリンクフィルム最大の用途領域です。「食品包装は紙では無理」というのは一昔前の常識で、現在は用途に応じて選べる紙素材が広がっています。求められる機能(バリア性・遮光性・透明性・耐油性・密封性など)に合わせて、最適な紙素材を選定します。

主な代替素材

シールドプラス

日本製紙様 HPより引用

シルビオシリーズ

鮮度保持が必要な食品包装 → バリア紙(シールドプラス・シルビオバリアなど)で対応可能

菓子、シリアル、コーヒー、ペットフード、焼菓子、香料などの「酸素・水蒸気・香りを遮断して鮮度や風味を保つ必要がある」包装には、紙製バリア素材が選択肢になります。

代表的な製品が日本製紙の「シールドプラス®」と王子エフテックスの「SILBIO BARRIER(シルビオバリア)」です。

シールドプラス®は木質素材100%の基材にバリア塗工層を付与した紙で、バリアフィルムに匹敵する酸素バリア性とフレーバーバリア性を持ち、水蒸気バリア性も備えています。より高い水蒸気バリア性が必要な用途には、上位グレード「シールドプラス® プレミア」も展開されています。チャック付きスタンド袋、合掌ガゼット袋、合掌平袋などの形態で、シュリンクフィルムやプラスチック軟包装が担っていた用途の代替として実用化されています。

シルビオバリアは紙基材にバリアコート層を付与した紙で、EVOH同等の酸素バリア性、LDPE同等の水蒸気バリア性を備え、酸素・水分・香気の漏れを抑えます。再離解性(古紙として再パルプ化できる性能)を有しており、リサイクル適性が高いのも特長です。食品からトイレタリー、産業資材まで幅広く採用が進んでいます。

紙製バリア素材の詳しい解説と取り扱いは、機能紙選定ナビの脱プラ・減プラのおすすめ紙素材(シールドプラス/ラミナ/パルプモールド)をご覧ください。

高い遮光性と高バリア性を両立したい → アルミ蒸着紙(シルビオアルヴァ)で対応

光・酸素・水蒸気のすべてを高水準で遮断したい用途には、王子エフテックスの「SILBIO ALBA(シルビオアルヴァ)」が選択肢になります。

シルビオアルヴァは、紙にアルミ蒸着を施した機能紙で、アルミ蒸着フィルムと同等レベルのバリア性・遮光性・ヒートシール性を備えます。耐油性はキット値12と高水準(一般的な食品包装紙のキット値7前後を大きく上回る)で、油分の多い食品にも対応可能です。アルミ蒸着面のメタリックな光沢と隠蔽性により、中身を見せたくないブラインド商品にも適しています。

詳細は機能紙選定ナビの【アルミ蒸着を紙で実現】高バリア性・遮光性・ヒートシール性|シルビオ アルヴァをご覧ください。

中身を見せながらバリア性も確保したい → 透明バリア紙(シルビオクリア)で対応

「鮮度保持機能は必要だが、中身が見える透明感も欲しい」——これまでバリアフィルムでしか対応できなかったこのニーズに、王子エフテックスの「SILBIO CLEAR(シルビオクリア)」が応える紙素材として登場しています。

シルビオクリアは、透明性・バリア性・ヒートシール性の3つを併せ持つ紙製パッケージ素材です(特許第6930649号)。中身を見せたい食品や日用品の包装に最適で、世界包装機構(WPO)主催の「ワールドスターコンテスト2023」で同素材を使用した京料亭ブランドのパッケージが受賞するなど、国際的にも評価されています。

密封したい二次包装 → ヒートシール紙(ラミナ・シルビオイージーシールなど)で対応

「鮮度保持までは不要だが、ホコリ・汚れから守りたい」「中身を密封したい」という二次包装的な用途には、ヒートシール機能を持つ紙素材が選択肢になります。

日本製紙の「ラミナ®」は、紙基材に直接ヒートシール層を塗工しているため、従来のように包装用紙にプラスチックフィルムを貼り合わせる工程(フィルムラミネート)が不要で、印刷後そのまま製袋・密封ができます。ベース原紙は両更クラフトや片艶クラフトなど複数のラインナップがあります。

王子エフテックスの「SILBIO EZ SEAL(シルビオイージーシール)」も同じ用途領域の選択肢です。シーラント不要でヒートシール機能に特化しており、食品の二次包装、配送用包装、産業資材包装に適しています(バリア性はないため、バリアが必要な用途には前述のシルビオバリアやシルビオアルヴァを選定する必要があります)。

なお、シルビオシリーズはいずれも紙素材を51%以上使用しているため、パッケージに「紙マーク」を付与することができ、環境訴求の文脈でも活用できます。

油分・水分のある食品の直接包装 → グラシン紙で対応

焼菓子、パン、チョコレート、揚げ物など、油分や水分を含む食品を直接包む用途には、グラシン紙が広く使われています。

グラシン紙は、化学パルプを高度に叩解(こうかい:すりつぶす)してから抄造し、スーパーカレンダー処理で繊維の隙間を潰すことで作られる高密度・半透明の薄葉紙です。耐油性・耐水性に優れ、食品衛生法に適合したグレードであれば食品に直接触れる包装にも使用できます。

半透明で中身がうっすら見える質感は、シュリンクフィルムの完全透明とは違う高級感を演出でき、ギフト用途や差別化包装としても支持されています。

トレー+密封フィルム構造の食品 → ハロパックで大幅削減

生鮮食品や惣菜のトレー+密封フィルム構造のシュリンク用途には、ハロパック®が選択肢です。紙製トレーと高機能バリアフィルムの組み合わせで、従来のプラスチックトレーと比べてプラスチック使用量を最大約90%削減できます。

トップシール包装に対応し、MAP包装(ガス置換包装)やSKINパックにも対応可能で、チルド食品・冷凍食品・惣菜食品など幅広い食品の鮮度保持を実現します。完全な脱プラではなく、プラスチック使用量の大幅削減という方向性の実用解です。


②食品以外の個装包装——「何を守りたいか」で素材を選ぶ

化粧品、書籍、CD・DVD、雑貨などの個装シュリンクは、「何を守りたいか」を明確にすると素材選定がスムーズです。

傷・擦れ防止が目的なら薄葉紙

薄葉紙(うすようし)は、JIS規格で坪量40g/m²以下と定義される非常に薄くしなやかな紙で、製品を包み込んで傷・擦れを防止するインナーラップとして広く使われています。アパレル、精密部品、ガラス製品、化粧品など不定形な製品の保護に最適です。

当サイトを運営している田村商店では薄葉紙を年間40万枚以上出荷しており、特に14g/m²・20g/m²の薄手タイプは衣類・革製品のインナーラップとして、アパレルブランドへの納入実績が多数あります。A4から四つ切りサイズ、お客様指定サイズへのカット対応が可能。ブランドイメージに合わせたカラー薄葉紙もご用意しています。

環境面では、FSC認証薄葉紙もあり、サプライチェーンへの環境訴求力が高い選択肢として、サステナビリティを重視するブランドに採用されています。

密封・防塵が目的ならヒートシール紙

文房具、日用雑貨、衣類、化粧品、電化製品など「ホコリや汚れから中身を守るために密封したい」場合は、前述のラミナやシルビオイージーシールのようなヒートシール紙で代替可能です。ベース原紙は両更クラフトや片艶クラフトなど複数のラインナップがあり、印刷適性や必要強度に合わせて選択できます。

なお、ヒートシール紙はバリア性を持たない製品が一般的なため、湿気を遮断したい場合や酸化を防ぎたい場合には、前項のシールドプラスやシルビオバリアのようなバリア紙を選定する必要があります。改ざん防止が必要な場合は、紙基材の封緘テープや破れる紙シールとの併用が一般的です。

緩衝・隙間埋めが目的なら紙製緩衝材

段ボール箱内の隙間埋めや製品同士の接触防止には、紙製緩衝材(ボーガスペーパー、クラフト紙、クッション紙など)が適しています。

ボーガスペーパーは古紙100%の再生紙でつくられた緩衝紙で、丸めて隙間を埋めたり、製品の型崩れ防止(あんこ紙)に使われます。プラスチック製気泡緩衝材(エアキャップ)の代替として、紙製緩衝材を採用する物流現場が増えており、使用後は古紙回収でリサイクルできる点が支持されています。

より高い緩衝性能が必要な用途には、繊維間に空気層を持たせた低密度紙・クッション紙や、複雑な立体成形が可能なパルプモールドも選択肢です。パルプモールドは家電・精密機器・ガラス製品など、製品形状に合わせた専用緩衝材として既に幅広く採用されています。


③マルチパック——紙クリップ・紙ラップで代替が進展中

複数商品をまとめて包装する用途は、世界的に紙系資材への切替が最も進んでいる領域です。

缶飲料のマルチパック(最大8缶程度まで対応)、ペットボトルのマルチパック、お菓子のまとめ売り、化粧品セットなどは、紙クリップ(缶の上部にかぶせる紙板状の留め具や、ペットボトルのネックリングに装着する紙クリップ)、紙ラップアラウンド(厚紙で巻き込む方式)、紙スリーブ+紙クリップを組み合わせた束ね方式などで代替できます。

海外では大手飲料メーカーが、缶やペットボトルのマルチパックを、シュリンクフィルムや結束プラスチックリングから紙ベースの代替手段に切り替える動きが急速に進んでいます。EU市場では、大手飲料ブランドが2021年末までに缶マルチパックのシュリンクラップを廃止して紙ベースに切り替え、年間2,000トン以上のプラスチック使用量と3,000トン以上のCO₂排出量を削減した事例があります。米国市場でも2022年から導入が始まり、世界的に展開が広がっています。

紙ベースの包装の利点は、印刷面積を確保できることです。シュリンクフィルムの印刷面と同等以上の情報量を載せられるうえ、ブランドイメージに合った質感の紙を選べる自由度もあります。

国内でも、2019年に大手菓子メーカーが大袋タイプ商品の外袋をプラスチックから紙パッケージへ変更した事例を皮切りに、菓子・食品・化粧品の外装でラップラウンド型の紙パッケージを採用する動きが広がっています。


④改ざん・開封防止——紙基材の封緘テープ・封緘シールで代替

開封防止のためにシュリンクで全体を覆っていた用途は、紙基材を使った封緘テープや封緘シールで代替できます。

クラフト紙を基材とした改ざん防止テープ(紙テープと薄いフィルム、粘着剤を組み合わせた構造で、剥がすと印字や粘着痕が残るタイプ)、紙製の封緘シール、ペーパーバンド(紙帯)で複数面をまたいで貼る方式など、製品化されているものがあります。開封時に紙基材が破れる、または痕跡が残ることで「未開封の証明」となるため、シュリンクフィルムと同程度の改ざん防止機能を果たします。

現在は完全な紙単体の改ざん防止テープは限定的で、紙とフィルムを組み合わせた複合構造の製品が主流ですが、シュリンク全体被覆と比べればプラスチック使用量を大幅に削減できます。商品の規模や流通形態、必要なセキュリティレベルに応じて、適切なテープ・シールを選定する必要があります。


⑤ラベル用シュリンク——紙ラベル化・ラベルレス化の両面で検討

ペットボトルの筒状シュリンクラベルは、紙ラベル(コート紙など)への切り替え、または合成紙(ユポなど)への切り替え、さらにはラベル自体をなくす方向の取り組みも進んでいます。

紙ラベルが向くのは、常温流通が中心の商品、印刷品質を重視したい商品、剥がしやすさが求められる商品(リサイクル分別容易化)です。

一方、冷蔵・冷凍流通の商品や、結露が頻繁に発生する環境では、一般的な紙ラベルは水分でふやけたり破れたりするため不向きです。この場合は耐水性の高い合成紙(ユポなど。ポリプロピレンを主原料とした合成紙であり厳密には紙ではありませんが、紙の風合いを持つ耐水素材として広く使われています)や、機能紙選定ナビで紹介している耐水紙を検討する余地があります。

国内ではアサヒ飲料が2018年から「ラベルレスボトル」シリーズを展開し、シュリンクラベル自体をなくす方向の取り組みを進めています。さらに2021年12月にはリコーのレーザーマーキング技術を活用した「アサヒ 十六茶 ダイレクトマーキングボトル」をAmazon限定でテスト販売(食品業界初)、2024年にはセブンイレブン首都圏限定で店頭単品販売も実施されました(現在は終了)。完全ラベルレス化はまだテスト段階の取り組みが中心ですが、シュリンクラベルの将来的な代替手段として注目されています。


現時点では紙代替が難しい用途

すべてを紙に置き換えることはできません。以下の用途は、現時点では紙単体での代替が難しい領域です。

異形物への密着包装

複雑な凹凸のある立体物にフィルムを密着させる用途は、シュリンクフィルムの「熱で収縮して形に沿う」特性が不可欠です。紙では再現が困難です。

この用途は、しばらくはフィルムを継続使用する前提で、紙代替できる他の用途から優先的に切り替えるのが現実的です。

極めて高いバリア性が長期間求められる特殊用途

医薬品の長期保存包装、特殊化学品の包装など、極めて高いバリア性能を長期間維持する必要がある用途は、現状ではバリアフィルムが優位です。アルミ蒸着紙(シルビオアルヴァ)など高バリアの紙素材も選択肢に入りますが、要求性能との適合を個別に見極める必要があります。

高速生産ラインでの大量包装

毎分数百個を包装する高速ラインで、現在シュリンク包装機を使っている場合、紙包装への切替には設備の変更が必要になります。代替自体は技術的に可能でも、設備投資のタイミングを考慮した中期的な切替計画が必要です。


切り替えの進め方——「優先順位」で考える

シュリンクフィルムの全量切替を目指すのではなく、紙代替が容易な用途から段階的に切り替えるのが現実的です。優先順位の目安は以下の通りです。

優先度:高

  • マルチパック(紙クリップ・紙ラップへの切替が進んでいる)
  • 食品以外の個装で保護目的(薄葉紙・グラシン紙で対応)
  • 改ざん防止(紙基材の封緘テープで対応)
  • バリア不要の食品二次包装(ラミナ・シルビオイージーシールで対応)

優先度:中

  • バリア性が必要な食品個装(シールドプラス・シルビオバリアで対応可能、要評価)
  • 高遮光性・高バリア性が必要な食品個装(シルビオアルヴァで対応可能、要評価)
  • 中身を見せたいバリア包装(シルビオクリアで対応可能、要評価)
  • ラベル用シュリンク(流通条件次第)
  • トレー+密封フィルム構造(ハロパックで90%削減)

優先度:低(中期計画で検討)

  • 異形物への密着包装
  • 極めて高いバリア性が必要な特殊用途
  • 高速ラインの設備変更を伴う切替

小ロットテストで現場検証してから段階導入する

切替の進め方は、

  • 用途・必要数量の整理
  • 対応可能な紙素材の選定・テスト品取り寄せ
  • 現場テスト
  • 問題点の洗い出し
  • 仕様確定
  • 段階的に拡大 

という流れが基本です。

当サイトを運営している田村商店では、薄葉紙・グラシン紙・クラフト紙・耐水紙をはじめ、各種紙素材を取り扱っています。シールドプラスやラミナ、シルビオシリーズ全製品(バリア/アルヴァ/クリア/イージーシール)といったバリア紙・ヒートシール紙についても、用途に応じてご提案いたします。紙の種類により最小ロットやサンプル提供の可否が異なりますので、まずは現在の用途・必要数量をお気軽にお問い合わせください。

「紙の総合商社」に相談するメリット

シュリンクフィルムの代替は、1種類の紙で完結しません。マルチパックには紙クリップ、個装保護には薄葉紙やグラシン紙、改ざん防止には紙基材の封緘テープ、バリア性が必要なら紙製バリア素材、密封したいならヒートシール紙——用途ごとに最適な紙を組み合わせる必要があります。

田村商店は1753年創業の紙専門商社です。機能紙選定ナビでは24カテゴリの機能紙を掲載しており、シュリンクフィルムの代替に必要な紙素材を1社でご提案できます。

「この用途にはどの紙が合うか」という選定のご相談から、お客様のご希望サイズへのカット対応・折り・穴あけなどの加工、小ロットでのお見積りまで一括で対応いたします。


よくある質問

シュリンクフィルムと同じように熱で収縮する紙はありますか?

熱を加えると収縮して製品に密着する紙は、産業用途としてはまだ実用化されていません。海外では熱接着(ヒートシール)可能な紙包装が製品化されていますが、シュリンクフィルムの「熱収縮」とは異なる技術です。紙代替のアプローチとしては、「シュリンクが担っている機能を、用途ごとに別の紙素材で実現する」という考え方が現実的です。

食品の個包装に使っているシュリンクは紙で代替できますか?

バリア性能が必要かどうかで判断します。鮮度保持のために酸素・水蒸気バリアが必要な菓子・コーヒー・ペットフード等の包装は、紙製バリア素材(シールドプラス・シルビオバリアなど)で代替可能です。さらに、遮光性が必要ならアルミ蒸着紙(シルビオアルヴァ)、中身を見せたい場合は透明バリア紙(シルビオクリア)と、機能別に選べる紙素材が増えています。バリア不要の二次包装であればヒートシール紙(ラミナ・シルビオイージーシールなど)が選択肢になります。

紙に切り替えると包装機の変更が必要ですか?

用途によります。マルチパックの紙クリップや紙ラップアラウンドは専用設備が必要になります。一方、個装の保護包装(薄葉紙・グラシン紙)や改ざん防止(紙基材の封緘テープ)は、手作業での導入も可能です。バリア紙やヒートシール紙は既存の製袋機・成型機との適合性を個別に確認する必要があります。

紙代替はコスト的に見合いますか?

紙とプラスチックフィルムの単純な単価比較では、用途や仕様によって紙のほうが高くなるケースもあります。ただし、現在は次のような要因から、コスト単体ではなく「総合的に判断する」ことが重要になっています。

  • 中東情勢によるプラスチックフィルムの価格高騰と供給不安が続いている
  • フィルムが入荷しない場合の生産停止・販売機会損失リスク
  • 紙はリサイクル・廃棄の分別が容易で、廃棄コスト・産廃処理費を抑えられる
  • ラミネート工程の省略による生産工程の短縮(ヒートシール紙の場合)
  • EU包装規制(PPWR)などへの対応コストの回避
  • 脱プラ取り組みによるブランド価値・ESG評価への寄与

具体的な比較が必要な場合は、現在の使用量・用途をお伝えいただければ、最適な紙素材と概算をご提案いたします。

シルビオシリーズとシールドプラスはどう使い分ければよいですか?

どちらも「プラスチックフィルムに替わる紙製バリア素材」というカテゴリの製品で、機能としては重複する部分があります。

シールドプラス(日本製紙)は、酸素バリア性とフレーバーバリア性に優れた汎用バリア紙として実用化が早く、菓子・コーヒー・ペットフード・トイレタリーなどで採用実績が豊富です。スタンダードグレード「シールドプラスⅡ」(片艶白・晒・未晒の3銘柄)と、より高い水蒸気バリア性能を持つ上位グレード「シールドプラス プレミア」が展開されています。

シルビオシリーズ(王子エフテックス)は、機能別に4製品(バリアコート/アルミ蒸着/透明バリア/ヒートシール特化)が揃っており、遮光性を高めたい場合のアルミ蒸着紙「シルビオアルヴァ」、中身を見せたい場合の透明バリア紙「シルビオクリア」など、特定の機能ニーズに合わせた選択肢があります。

求める機能(バリア性/遮光性/透明性/ヒートシール性)と内容物・流通条件によって最適な製品が変わるため、用途をお伝えいただければ、両社の製品から最適なものをご提案いたします。

小ロットでも対応できますか?

紙の種類によって最小ロットが異なります。
薄葉紙やグラシン紙など汎用紙は小ロット対応がしやすい一方、シールドプラス・シルビオシリーズなどの機能性紙はメーカーの製造ロット単位が前提となるため、最小数量が大きくなる場合があります。

まずは用途と必要数量をお伝えください。
その数量でご提案可能な紙素材を整理したうえで、テスト品の取り寄せ方法(サンプル提供または有償の小ロット購入)をご案内いたします。


シュリンクフィルムの代替をお急ぎの方へ

「自社のこの用途は紙で置き換えられるか?」「どの紙素材が最適か?」

貴社のシュリンクフィルム使用用途をお聞かせいただければ、紙で代替できる領域とできない領域を整理し、用途ごとに最適な紙素材をご提案します。シールドプラス、シルビオシリーズ全製品、ラミナ、ハロパックなどの紙製バリア素材・ヒートシール素材についても、お問い合わせを承っております。紙の種類により最小ロットやサンプル提供の可否が異なりますので、用途・必要数量をご相談ください。まずはお気軽にお問い合わせください。

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