【身近な疑問】お弁当のおかずカップってなんで燃えないの?【不思議な紙の世界】

とある日のできごと…

紙の専門家

身近な紙といえば何を思い浮かべますか?

おんなのこ

トイレットペーパーやティッシュペーパー!
あとは…お昼に食べたお弁当のおかず入れも紙だったよ!

紙の専門家

それは、紙製のおかずカップですね!


最近は、お弁当箱本体が電子レンジに対応しているものが多く出回り、温めて食べることが可能になりました。
そのため、おかずを入れるカップも電子レンジ対応のものを購入する方が増えています。

定番のアルミホイルカップは電子レンジで使用すると、火事の危険性や電子レンジの故障を引き起こすことがあるため、お弁当箱におかず入れとして使用する場合は、アルミホイルカップを出してから温めなければなりません。

一方、紙製のおかずカップは電子レンジで使用しても発火しないので、電子レンジ対応のお弁当箱と一緒にそのまま温め可能です。

おんなのこ

おかずカップは紙なのに電子レンジで
温めて燃えたりしないの?

紙の専門家

それは、ある工夫がされた紙だから燃えないのです。

紙の専門家

今回はお弁当の『紙製のおかずカップ』
について説明しましょう。

紙製おかずカップのように、電子レンジで温め可能な紙とはどのような紙なのでしょうか。


一般的に、紙製のおかずカップには、食品紙が使われています。


食品紙とは、食品・食材などに対応した紙 の総称で、「食品対応紙」「食材紙」とも呼ばれています。
食品用途として活用するため「安全性」が第一に求められ、さらに用途に応じて「耐水・耐油性」「吸水・吸油性」「耐熱性」「美粧性」「加工適正」など、さまざまな特性が付加されています。


紙製のおかずカップには特性の中でも「耐熱性」が付加された厚紙系の食品紙が使われているケースが多いです。


食品紙に「耐熱性」を付加することで、ある程度の高温にさらされた時に「燃えない」「強度が劣化しない」「変色しない」などの特性が備わります。

耐熱性が活躍する例

  • クッキングシートとして(クッキーやパンなどでオーブンに使用可能)
  • 揚げ物などの台紙、包装紙など

耐熱性が備わっているので、紙製のおかずカップも電子レンジでの調理が可能になります。

紙の専門家

おかずカップが燃えないのは、食品紙に耐熱性の機能が付加されているからなんです!

おんなのこ

熱に強い紙だから燃えないんだね!

紙の専門家

耐熱性にプラスして他の機能が付加された
おかずカップもご紹介しますね!


その他の機能が付加されたおかずカップのご紹介

吸油性
おかずから出た余分な油や汁を吸い取る

汁も油も吸い取るケース
画像引用 東洋アルミエコープロダクツ㈱

「美粧性」
お弁当の中を鮮やかに、
おいしそうに見せる色や柄を印刷

「抗菌性」
銀イオンで菌の増殖を抑制

抗菌小花おかずカップ
画像引用 ヒロカ産業㈱

「環境配慮」
環境にやさしい紙を使用

おべんとカップeチェック柄
画像引用 東洋アルミエコープロダクツ㈱
おんなのこ

いろいろな機能が
ついたものがあるんだね!

紙の専門家

パッと見ただけではわかりませんよね。

紙の専門家

用途に合ったおかずカップを選ぶことで
お弁当の楽しみも増えますね!

まとめ

今回のおかずカップように、意外と身近なところに「隠れた機能紙」が存在します。

特に食品に直接触れている紙には、安全性をはじめとした数多くの機能が働くことで、よりおいしく食べられるよう工夫されているものが多いです。

機能紙選定ナビでは、意外と知らない、でも案外身近なところに存在している特別な機能を備えた紙「機能紙」について数多くご紹介しております。

よろしければ、他の機能紙もご覧いただき、【不思議な紙の世界】をご堪能下さい!


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