「プラスチックの緩衝材から紙に切り替えたいが、種類が多くてどれを選べばいいか分からない」
「隙間埋めや割れ物保護に、どの紙を使えばいいか分からない」
——そんなお悩みはありませんか。
紙緩衝材(紙製緩衝材)は、ボーガスペーパー、クラフト紙、薄葉紙、ハニカムペーパー、パルプモールド、和紙立体緩衝材など用途ごとに最適な素材が異なり、自社の商品や梱包課題に合わせて選ぶ必要があります。
このページでは、紙緩衝材の種類と選び方を整理したうえで、「製品を売る」のではなく「課題に合う紙を一緒に選ぶ」立場から、田村商店がご提案できる解決策をご紹介します。まずは下のかんたん診断で、自社に合う紙緩衝材の方向性を確認してみてください。
\ 用途で選ぶ、主な紙緩衝材10種 /

- 紙緩衝材の主な10種類の用途と特徴
- 「隙間を埋めたい」「包んで守りたい」など、自社の梱包課題に合う素材の選び方(1分診断つき)
- プラ緩衝材から紙へ切り替えるときの検討ポイントと、脱プラ・供給リスク対策の考え方
- 手詰めで使う紙から、大量出荷向けの紙緩衝材製造機の導入まで、田村商店が中立的にご提案できること
紙緩衝材とは?プラ緩衝材との違いと、いま注目される理由
紙緩衝材(紙製緩衝材)とは、輸送中の衝撃を和らげたり、箱内の隙間を埋めたりして製品を保護する、紙を主原料とした緩衝材の総称です。紙を丸めたり、立体的に成形したりと、用途に合わせてさまざまな形で使われ、従来のプラスチック製の気泡緩衝材(エアキャップ)や発泡緩衝材に代わる選択肢として広がっています。



▲ 従来主流だったプラスチック製の緩衝材。これらを紙へ切り替える動きが広がっています。
紙緩衝材が選ばれる理由は、大きく分けて2つあります。1つは、多くが紙資源由来でリサイクルしやすく、脱プラ・環境配慮につながること。もう1つは、近年とくに重要性を増している、供給リスクの回避につながることです。
プラ緩衝材は原料価格・供給の不安定さを抱えている
プラスチック製の緩衝材は、石油化学製品の基礎原料であるナフサを起点に作られます。このナフサ価格が、2026年に入り、とくに3月以降で大きく動いています。
ところがホルムズ海峡の実質封鎖(3月以降)で需給環境が一変。ナフサ市況は2月末の1トンあたり600ドル未満から、3月末には1,200ドル超へと約2倍に急騰し、第2四半期(4〜6月)の国産ナフサ基準価格は過去最高を大幅に更新する見込みとなっています。
(出典:化学工業日報 2026年4月30日 ほか)
原料価格の高騰と供給の不安定さは、そのままプラスチック緩衝材の値上げ・調達難リスクにつながります。「これまで通りプラ緩衝材を安定して仕入れられるのか」という不安が、製造業や物流の調達現場で現実の課題になりつつあります。
こうした背景から、緩衝材をプラスチック依存から紙へ切り替え、供給リスクを分散させる動きが広がりつつあります。中東情勢と包装資材の供給問題については、ホルムズ海峡封鎖と「プラから紙」への切り替えを解説した記事でも詳しく整理しています。
紙緩衝材のかんたん診断|自社に合う素材の方向性が1分でわかる
紙緩衝材は、素材ごとに得意な用途が異なります。「何を守りたいか」「どんな梱包の悩みがあるか」を選ぶだけで、自社に合う方向性が分かる診断を用意しました。気になるものから選んでみてください。
紙緩衝材 かんたん診断
梱包の「お困りごと」から、最適な紙緩衝材の方向性をご提案します。
紙緩衝材の主な種類と特徴
田村商店が取り扱い・ご提案できる主な紙緩衝材を、用途と特徴とともに整理しました。「自社の課題にはどれが近いか」という視点でご覧ください。紙の包装資材全体の整理は紙の包装資材まとめ、保護・緩衝目的の紙の詳細は保護紙・緩衝紙・クッション紙のご提案のページでも解説しています。
古紙100%の再生紙でつくられた緩衝紙。丸めて隙間を埋めたり、製品の形を保つ詰め物(あんこ紙)として使われる。古紙としてリサイクルしやすい素材。
強度がありながら扱いやすい茶色い紙。製品を包んだり、層の間に挟んで擦れを防ぐ用途に。再生クラフト紙は環境配慮ニーズにも対応。
紙を細長く裁断して膨らませたクッション材。木毛(エクセルシュレン)に似た見た目で、軽くてかさ高く隙間埋めに向く。カラフルなものはギフト包装の演出兼緩衝にも。
薄くやわらかい紙で、表面がデリケートな製品の傷防止や、商品同士の接触防止に。ギフトや精密部品の保護にも。
クラフト紙にハチの巣状の切れ目を入れ、引き伸ばすと立体的な網目クッションになる紙。気泡緩衝材(エアキャップ)の紙代替として使われ、網目が衝撃を吸収しながら凹凸のある製品や瓶にも柔軟にフィット。薄い状態で保管でき、使用後は丸めてコンパクトに処分できる。
クラフト紙の袋に空気を充填する、ピロー(枕)型の緩衝材。箱の隙間を埋める用途に向き、空気入りのエア緩衝材を紙素材に替えたい場合に。使用後は空気を抜いてコンパクトに処理できる。
繊維間に大きな空気層を持たせ、クッション性を高めた紙。通常の紙より高い弾力で衝撃を吸収し、軽量で断熱・保温保冷性にも優れる。緩衝用段ボールの内貼りなど、衝撃吸収が必要な用途に向く。
古紙などを原料に、複雑な立体形状に成形できる紙。精密機器・家電・ガラス製品・食品(卵パック等)など、製品形状に合わせた専用緩衝材としてオーダー対応が可能。
和紙を立体的に成形した、軽量かつ丈夫な緩衝材。四合瓶・一升瓶などの酒瓶輸送に広く使われ、底に敷くだけで衝撃を吸収し破損を防ぐ。製造工程で一定の耐水性も付与され、花器・紙皿・オブジェなど水を使う場面にも応用可能。標準サイズに加え特注サイズにも対応。
段ボール内の大きな空間を埋めたり、製品を支える芯材として活用。既存の紙資源を活かし、低コストで容積のある隙間を埋められる用途で提案可能。
※ サイズ・ロット・在庫の状況は素材によって異なります。具体的な仕様は個別にご相談ください。
用途・課題から選ぶ紙緩衝材
同じ「紙緩衝材」でも、解決したい課題によって最適な素材は変わります。代表的な課題ごとに、向いている素材を整理しました。上のかんたん診断とあわせてご確認ください。
段ボール内の「隙間を埋めたい」
製品と箱のあいだの空間を埋めて、輸送中の動きを抑えたい場合は、ボーガスペーパーを丸めて詰めるのが定番です。軽くてかさ高い紙パッキン(細断紙)も敷き詰め用途に向き、カラフルなものはギフトの演出も兼ねられます。容積の大きい空間を埋めたいときは紙芯・紙管や、大きな隙間埋め専用の紙緩衝材の活用もご提案できます。発泡スチロールの破片や丸めたプラ緩衝材で隙間を埋めている場合の、紙への切り替え先として検討しやすい用途です。
製品を「包んで傷・擦れを防ぎたい」
表面がデリケートな製品や、商品同士の接触を防ぎたい場合は、薄葉紙やクラフト紙で包む・仕切るのが有効です。薄葉紙はやわらかく、精密部品やギフト商品の保護にも使われます。引き伸ばして対象を包めるハニカムペーパーは、形が一定でない製品にも柔軟にフィットします。
気泡緩衝材(プチプチ)を「紙に替えたい」
プラスチック製の気泡緩衝材(プチプチ・エアキャップ)を紙へ切り替えたい場合は、ハニカムペーパーが代表的な選択肢です。クラフト紙にハチの巣状の切れ目を入れた紙で、引き伸ばすと網目状のクッションになり、エアキャップの代わりに製品を包んで保護できます。エアキャップより省スペースで保管でき、使用後は丸めてコンパクトに処分できます。袋状のエア緩衝材で隙間を埋めている場合は、紙製エアークッション(ピロー型)も選択肢になります。
「重い物・形が複雑な物」を保護したい
精密機器・家電・ガラス製品など、製品形状に合わせてしっかり固定・保護したい場合はパルプモールドが適しています。製品の形に合わせた成形が可能なため、専用緩衝材としてオーダーいただけます。ある程度の衝撃吸収が必要な場合は低密度紙・クッション紙も選択肢です。なお、重量物では紙単体で衝撃吸収が不十分な場合もあるため、段ボール仕切りやパルプモールドと組み合わせて多重に保護する方法が現実的です。
瓶類(酒瓶・ボトル)を「破損から守りたい」
四合瓶・一升瓶などの酒瓶やボトル類の輸送には、和紙立体緩衝材が適しています。和紙を立体成形した軽量で丈夫な緩衝材で、底に敷くだけで衝撃を吸収し破損を防ぎます。標準サイズに加え、瓶の形状に合わせた特注サイズにも対応可能です。四合瓶用・一升瓶用などの具体的な事例は、酒瓶用緩衝材(緩衝紙・立体紙)の解説記事でご紹介しています。
「プラ緩衝材から切り替えたい(脱プラ・供給リスク対策)」
環境配慮や供給リスク回避を目的に紙へ切り替えたい場合は、いま使っているプラ緩衝材の役割(包む/敷く/詰める/支える)を分解し、それぞれに合う紙へ置き換えるのが現実的です。パレット梱包やストレッチフィルムまわりの切り替えはストレッチフィルム代替策の記事、OPP袋・ポリ袋の置き換えはOPP袋の紙代替の記事もご参照ください。
プラ緩衝材から紙へ切り替えるときの検討ポイント
紙緩衝材は万能ではありません。後悔のない切り替えのために、4つの観点で現実的に検討することをおすすめします。
① 緩衝性能
軽量物の隙間埋めなら紙で十分対応できますが、重量物や落下衝撃が大きい製品では、素材選定や使用量の検討が必要です。製品の重さ・形状・想定する輸送環境を踏まえて選びます。
② 作業性
手作業での隙間埋め・包装に向く素材と、一定の準備が必要な素材があります。現在の梱包作業の流れに無理なく組み込めるかを確認しておくと、現場での定着がスムーズです。
③ 廃棄・リサイクル
多くの紙緩衝材は使用後に紙資源としてリサイクルしやすい一方、加工や他素材との複合の有無によって扱いが変わる場合があります。たとえば汚れの付いたものや、薄膜コーティングのある紙製エアークッションなどは、自治体によって可燃ごみとなることもあります。納入先での廃棄ルールとあわせて確認しておくと安心です。
④ コスト・運用
紙製品も原材料価格が上昇傾向にあり、「紙にすれば必ず安くなる」とは限りません。田村商店は単純な価格比較ではなく、かさばる資材の保管スペースの削減や、出荷量が多い場合の製造機導入による作業の効率化、供給リスクの分散まで含めた、トータルでの最適化をご提案します。なお、結束など一部の用途では、引き続きPPバンド等のプラ資材が必要な場面もあります。「紙にできるところ」と「紙が向かないところ」を正直にお伝えしたうえで、最適な組み合わせをご提案します。
田村商店の紙緩衝材ソリューション
紙緩衝材を扱う多くの会社は、自社の緩衝材製品や製造機(装置)の販売がメインです。一方、田村商店は1753年創業の紙の専門商社として、特定の製品に縛られず、紙の調達から製造機の導入提案まで、お客様の規模や課題に合うものを中立的に選んでご提案できるのが強みです。
① 紙緩衝材の直接販売
ボーガスペーパー・薄葉紙・紙パッキン・ハニカムペーパー・紙製エアークッション・和紙立体緩衝材など、紙緩衝材として使える紙を幅広く専門商社として直接お届けします。まずは手詰めで使える紙から始めたい場合も、必要な紙を必要な分だけ調達いただけます。
② パルプモールド・和紙立体緩衝材の特注対応
「自社の商品形状に合った専用の緩衝材がほしい」というご要望には、パルプモールドのお見積りで対応します。酒瓶など瓶類の輸送には、特注サイズにも対応できる和紙立体緩衝材もご用意できます。製品の形・重さ・保護したいポイントをお聞かせいただければ、最適な仕様をご提案します。
③ 紙芯・紙管を活かした低コストの空間埋め提案
「とにかく箱の中の大きな空間を、できるだけ抑えて埋めたい」というニーズには、紙芯・紙管や大きな隙間埋め専用の紙緩衝材を活用した空間埋めもご提案できます。既存の紙資源を活かした、現実的な隙間埋めの方法です。
④ 大量出荷向け|紙緩衝材製造機の導入提案
出荷量が多く、梱包作業の効率化や人手不足の解消まで踏み込みたい場合は、紙緩衝材製造機(梱包現場で紙ロールをその場で緩衝材に成形する機械)の導入もご提案できます。隙間埋め・緩衝・表面保護など、用途に応じた機種があり、必要な量をその場で作れるため、緩衝材の保管スペースの削減や出荷スピードの向上につながります。手詰めで使う紙から製造機の導入まで、出荷規模に合わせて中立的にご提案しますので、「どこまで必要か」の段階からご相談いただけます。
よくある質問(FAQ)
紙緩衝材の導入を検討するときに、よくいただくご質問をまとめました。記載のない点も、お問い合わせいただければ個別にご案内します。
そもそも、プラスチックの緩衝材を紙に替えるメリットは何ですか?
紙緩衝材にはどんな種類がありますか?
使用後はどう廃棄すればよいですか?古紙としてリサイクルできますか?
少ない数量でも対応してもらえますか?
サンプルはもらえますか?
自社の商品に合う緩衝材が分かりません。相談だけでも大丈夫ですか?
パルプモールドのオーダーはできますか?
重い製品や精密機器でも、紙の緩衝材で保護できますか?
いま使っているプラ緩衝材を、すべて紙に置き換えられますか?
緩衝材を作る機械(製造機)の導入は必要ですか?
どの紙緩衝材が自社に合うか、
一緒に選びます
「種類が多くて選べない」「プラから紙に切り替えたいが何から始めれば」
——そんな段階からご相談いただけます。
1753年創業の紙専門商社が、
特定の製品に縛られず、課題に合う紙を
中立的にご提案します。
ご相談・お見積りは無料です。
創業1753年/紙の専門商社として、
複数の素材から最適な組み合わせを
中立的にご提案します。
「まだ検討段階」「他社と比較中」の段階から
ご相談いただけます。
機能紙選定ナビは、1753年創業の紙の専門商社・田村商店が運営する、機能性紙製品の選定支援サイトです。
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