売り場のPOPを貼り替えるたびに、ラミネーターの電源を入れて、温まるのを待って、フィルムに挟んで、通して、不要な部分を切る——この一連の作業を、今週も繰り返していないでしょうか。
ラミネートの代替として、印刷して、そのまま貼れる紙があります。耐水紙 です。
(以下で紹介するのは弊社オリジナルの耐水紙『厚みが選べる耐水紙』が中心です)

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ただし、耐水紙にすれば何でも解決するわけではありません。
選ぶ厚みを外すと、差し込みPOPが折れる、自立POPが立たない、屋外に貼ったPOPが雨で波打つといった失敗が起きます。実際に、当社の無料サンプルをお試しいただいた方からも、そうした報告が届いています。
この記事では、ラミネートを活用した店舗POPの代替に、実際に弊社の耐水紙をご活用いただいたお客様の事例を元に「貼る」「差し込む」「吊り下げる」「自立させる」という掲示方法から、必要な紙の厚みを選ぶ方法を、一覧表と実例で整理します。店舗のPOPを例に説明しますが、掲示物・案内表示・メニュー表・値札でも考え方は同じです。
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ラミネートしなくても、POPは水濡れ・油汚れに耐えられます
耐水紙は、紙の表面に耐水・耐油のコーティングを施した機能紙です。フィルムで挟まなくても、紙そのものが水と油に耐えます。
変わるのは、冒頭の図のとおり工程の数です。印刷したあとに続いていた3工程が、まるごとなくなります。
なくなるのは、加工の時間だけではありません。
- ラミネーターが温まるまでの待ち時間
- ラミネートフィルムのストック管理と補充
- 加工中にズレや気泡が入り、作り直しになるリスク
POPを1枚だけ差し替えたいとき、印刷ボタンを押せばそれで終わりです。
しかも、特別な設備は要りません。店舗にあるレーザープリンターや、レーザー方式の複合機でそのまま印刷できます。

では、自店のPOPにはどの厚みが必要なのか。それは「貼るのか、差し込むのか、吊るすのか、立てるのか」で決まります。
ただし、全部を置き換える必要はありません
先に、正直なところをお伝えしておきます。耐水紙とラミネートには、それぞれ向いている場面があります。
| 比較項目 | 耐水紙 | ラミネート加工 |
|---|---|---|
| 耐水性 | 〇 耐水性を備えた紙素材 | ◎ 完全防水 |
| 耐久性 | 〇 屋内常用/屋外は短期向き | ◎ 屋外で半年〜1年程度 |
| 見栄え | ◎ マット調で反射しにくい | ◎ 光沢があり鮮やか |
| 厚みの選択肢 | ◎ 6種類(約0.07〜0.40mm) | △ 選択肢が少ない |
| 作業効率 | ◎ 印刷のみで完了 | △ 加工工程が必要 |
| 差し替え対応 | ◎ 即時対応可能 | △ 再加工が必要 |
一年中貼りっぱなしにする屋外の看板や、完全防水が必要な掲示物なら、ラミネートのほうが向いています。
一方で、次のような運用なら耐水紙が扱いやすくなります。
- 週替わり・月替わりで内容を差し替えるPOP
- 冷蔵ケース周りや厨房など、水や油がかかる場所の掲示物
- 少量を、必要なときにすぐ作りたい掲示物
- 複数店舗で仕上がりを揃えたい販促物
大切なのは、すべてを置き換えることではなく、「ラミネートしなくてよい場面」を見極めて使い分けることです。当社にご相談いただく店舗の多くも、まずは貼り替え頻度の高い1用途から切り替えています。
売り場のどこで、何が起きているか
弊社では、耐水紙をご検討の方に、最初に耐水紙の無料サンプルのご活用をおすすめしています。
(実際に自分が所有しているレーザープリンターやレーザータイプの複合機で問題なく印刷できるかお確かめいただけます)
耐水紙の無料サンプルをお申し込みいただく際、「掲示物や印刷物でお困りのこと」を任意でご記入いただいています。2026年4月から9月までにご記入いただいた324件を集計したところ、59.3%にあたる192件が、ラミネート作業に関する内容でした。
実際に寄せられた声を、売り場の場所ごとに整理します。
冷蔵・冷凍ケース周り|結露で丸まる、角がヨレる
POPが湿気で丸まってくる。長期間の掲示で角がヨレる。
冷蔵・冷凍商品と同梱する印刷物が結露による水分でにじんでしまう。
ケース周りは、店内でもっとも結露が発生しやすい場所です。普通紙は水分を吸って波打ち、印刷面がにじみます。ラミネートで挟んでも、フチから水が入れば同じことが起きます。
厨房・水回り|油汚れを拭くたびに傷む
納品先店舗名を印刷したラミネート札を箱に入れているが、油汚れのため毎日水洗いしており、使い回すうちにフチから水が入りヨレヨレになる。
耐水紙は耐水と耐油の両方に対応しています。水拭きができ、油が染み込みにくいため、厨房まわりの表示や、油の飛ぶ売り場の掲示に向いています。
店頭・軒先|雨でにじむ、日焼けで劣化する
外にラミネート加工してあるメニューが日焼けで劣化が早い。
普通紙を使ってポップを貼り出していますが雨など湿気に弱くて困ります。
季節や短期の告知を店外に掲示したいが、ラミネーターが手元になく迅速な対応ができない。
屋外POPは、貼り替えの頻度が高い掲示物の代表格です。そのたびにラミネート加工が必要になることが、更新の遅れにつながっています。
什器・棚|ケースに差した紙が、くねくねしてくる
コピー用紙で自社チラシを作成し、ケースに入れてるといつの間にかくねくねした感じになってしまうので、何枚か掲示物をしっかりした物に変えたいと思っていました。
差し込みPOPやケース掲示では、紙の「コシ」がそのまま見栄えに出ます。薄い紙は什器に差してもくたっと折れ、商品の陰に隠れてしまいます。
では厚紙にすればいい、とも言い切れません。
レーザープリンター用の厚紙を使っているが、そのままだとコシが足りない。(中略)ラミネートして使うことが多いが、ラミネート工程が省けないか。
市販の厚紙ではコシが足りず、結局ラミネートで補強しているという状態です。実際、サンプルをお試しいただいた方が選んだ厚みも、特厚口38件・超厚口28件と、厚い紙を選ばれています(棚への注意表示に超厚口を使われた例もありました)。
厚み・耐水性・自立する強度を、1枚で満たしたいのがこの用途です。
バックヤードの運用|ラミネーターが足りない、多店舗分が大量
イベント時に学生が商品を販売するのですが、POPを作るためにラミネート器の取り合いになります。
複数店舗分を作るため作成量が大量になる。省力化したい。
印刷してラミネートするのが手間です。1店舗でA4 40枚のメニューを求められる店舗もあり、コストも懸案となっています。
枚数が増えるほど、加工時間は比例して増えます。 耐水紙なら、印刷枚数が増えても追加の工程はありません。
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【早見表】掲示方法から選ぶ、POP用耐水紙の厚み
ここからが本題です。POPに使う紙の厚みは、「どう掲示するか」で決まります。
厚みが選べる耐水紙は6種類。用途別の目安は次のとおりです。
| 掲示方法 | 具体例 | 推奨の厚み | 紙厚 | よくある失敗 |
|---|---|---|---|---|
| 貼る | セール告知・注意書き・フロア案内 | 中厚口125g 厚口185g | 0.12 0.18mm | 薄すぎて波打つ |
| 差し込む | 棚レール・什器差し込みPOP | 特厚口235g 超厚口320g | 0.28 0.40mm | くたっと折れる |
| 吊り下げる | スイングPOP・商品タグ | 特厚口235g | 0.28mm | 穴が破れる |
| 自立させる | 卓上・レジ横の自立POP | 超厚口320g | 0.40mm | 立たない・倒れる |
| メニュー 値札 | メニュー・料金表・プライスカード | 中厚口125g〜 特厚口235g | 0.12〜 0.28mm | 水拭きでふやける |
| 長く見せる 大きく見せる | 縦長POP・棚帯・吊り下げバナー | 長尺用紙 (中厚口/厚口) | 0.12/0.18mm サイズ297×900mm | A3の貼り合わせで継ぎ目が出る |

以下、それぞれの用途を詳しく見ていきます。
貼るPOP|中厚口125g〜厚口185g

※イメージ画像
壁面や什器の面にテープやピンで留めるPOPです。もっとも枚数の多い用途でもあります。
- 中厚口(約0.12mm) — 雑誌の表紙に近い厚み。案内掲示、イベント告知、作業指示書向き
- 厚口(約0.18mm) — 官製はがきに近い厚み。店内POP、メニュー表、料金表向き
コピー用紙相当の薄口の耐水紙(約0.08mm)でも耐水性はありますが、貼って掲示するには腰が少し足りません。壁面に貼ったときに波打ち、見栄えが落ちる可能性があります。掲示物として使うなら、中厚口以上がおすすめです。
どちらも折り曲げても割れにくいため、二つ折りの案内やカット加工にも対応できます。
差し込む・自立させるPOP|特厚口235g〜超厚口320g
ここが、一般的な耐水紙ともっとも差が出る部分です。
市販の耐水紙は110〜150g程度の厚みが中心で、差し込みPOPや自立POPに使うと厚みと強度が足りず、自立しません。

厚みが選べる耐水紙の場合、
- 特厚口(約0.28mm) — 商品タグ、カード台紙、POP台紙相当。差し込み式・立てかけ型に適した厚み
- 超厚口(約0.40mm) — 会員証、パッケージ用厚紙相当。完全に自立させたい場面向き
この2種には、もうひとつ特徴があります。表面だけでなく、紙の内層にも耐水機能を持たせた構造になっている点です。
一般的な耐水紙は表面のみのコーティングなので、断裁した切り口から水が入ります。内層まで耐水性がある特厚口・超厚口は、断面からの浸水に強く、濡れた状態でも強度を保ちやすいという違いがあります。冷蔵ケース周りや、水拭きを繰り返す売り場では、この差が寿命に効いてきます。

吊り下げるPOP・商品タグ|特厚口235g
スイングPOP、棚から下げる商品タグ、値札タグなどです。穴あけ・角丸・紐通しといった加工にも対応します。
特厚口と超厚口は、単一層で構成された紙です。層を貼り合わせた多層紙と違い、継ぎ目から裂ける心配がないため、穴あけ部分や折りスジがきれいに仕上がります。
吊り下げPOPは風や人の動きで揺れ続けます。薄い紙だと穴の周りから破れますが、0.28mmの厚みがあれば長期の掲示にも耐えやすいです。

メニュー表・値札・プライスカード|中厚口125g〜特厚口235g
飲食店のメニュー表、店頭の料金表、商品の値札やプライスカードです。
耐水と耐油の両方に対応しているため、水拭きができます。 卓上メニューのように客が直接手に取るものでも、汚れたら拭き取れる。ラミネートなしで、この運用が可能です。
紙質の面では、ツヤを抑えたマット調が特長です。ラミネート特有の光沢がないため、店内照明の映り込みが起きにくく、読みやすさが保たれます。

ラミネート特有の光沢がないため、店内照明の映り込みが起きにくくなります
※質感の違いを分かりやすく示したイメージ画像です
実際、当社に届いた声の中にも次のようなものがありました。
パウチが反射して視認性が悪い(マットを使うこともありますが)。
案内板や屋外に掲示する一時的な掲示物のラミネートがもったいない。また、POPなどはラミネートでは違和感がある。
メニュー表は二つ折りにすることも多い掲示物ですが、折っても割れにくいため、折りスジ加工にも対応できます。
縦長POP・棚帯|長尺用紙という選択肢
縦長のPOPや棚帯、吊り下げバナーを、A3用紙を2枚つなげて作っていないでしょうか。
同じ耐水紙シリーズに、297mm × 900mmの長尺用紙があります。レーザープリンター・複合機で長尺印刷ができるため、貼り合わせの継ぎ目が出ません。

厚みは2種類で、選び方はこの記事の掲示方法軸と同じです。
- 中厚口125g — 貼って使う掲示向き(店舗内POP、縦長POP、売り場案内)
- 厚口185g — 吊り下げて使う掲示向き(吊り下げPOP、簡易横断幕)
Amazonで20枚 1,980円から購入できるため、小ロットで試せます。
ひとつだけ確認が必要です。お使いの複合機が297×900mmの長尺印刷設定に対応しているかを、事前にご確認ください。通常サイズ(A4〜B4)と条件が違うのは、この点だけです。耐水性・耐油性・屋外での使い方は、6種類の耐水紙とまったく同じ考え方で使えます。
詳しくは長尺用紙を20枚から低価格で販売中|長尺印刷の内製化に最適!をご覧ください。

厚みを間違えると、どうなるか
実際にサンプルをお試しいただいた方から、厚み選びの失敗例も届いています。判断の参考になるので、そのままご紹介します。
事例1:中厚口を、長時間濡れる場所に使った
中厚口は、紙のコシがない為か2〜3日で剥がれ落ちた。水分を吸ったようなシワもできて長期間濡れる状況では使いづらい。現在厚口でテスト中。
事例2:屋外の看板に中厚口を使った
最初は中厚口を使いましたが、外で雨にぬれるとさすがに波打つような状態になりました。次に思い切って一番厚い超厚口を使い同じように外看板に使用しました。
ここから導ける判断軸はシンプルです。
濡れる時間が長いほど、厚い方を選ぶ。
短時間の水濡れなら中厚口でも足りますが、雨がかかり続ける屋外や、常に湿気のある場所では、厚口以上を選んだほうが確実です。迷ったら、無料サンプルで6種類すべてを実際の場所に貼って比べるのが、いちばん早い方法です。
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どんな店舗で、どう使われているか
実際の使用例
フェアPOP/株式会社ラグノオささき(青森県)

