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製造業の現場で使える紙資材・機能紙の選び方と導入事例

製造現場で使用される紙資材は、水・油・湿気・高温・薬品・摩耗・滑りなど、多様な条件下にさらされます。
その結果、「濡れて読めなくなる」「破れやすい」「工程途中で使えなくなる」といったトラブルが発生し、作業効率や品質管理に影響を及ぼすことがあります。

こうした課題から、機能紙選定ナビ(株式会社田村商店)には
「現場の環境に耐えられる紙を探したい」
「いま使っている紙を改善したい」
といったご相談が、幅広い業種の企業様から日々寄せられています。

■ 製造業の現場でよくある悩み

【1. 掲示物・帳票類の劣化】

  • 掲示物が湿気や油で劣化しやすい
  • 工程表・手書き帳票が破れやすい
  • 劣化を防ぐためにラミネートしており、手間とコストが増えている

【2. 紙タグ・ラベル・各種 紙資材の
不具合】

  • 水・油・湿気により、部品タグ・ラベルが読めなくなったり、敷き紙がふやけて使えなくなる
  • 冷蔵・冷凍環境で結露し、紙タグやラベル、掛け紙がふやける・剥がれる
  • 高温工程では、紙が焦げたり変形して、途中で使用できなくなる

【3. 保管・輸送時のトラブル】

  • パレット積載時に段ボールが崩れる・滑って落下する
  • 部品が保管中・輸送中に破損する・錆びる

【4. 包材の切り替え・コスト課題】

  • 包材をプラスチックから紙へ置き換えたい
  • コストダウンや工数削減を検討したい

【5. 環境対応への取り組み】

  • 脱プラや環境配慮に取り組みたい
  • どんな紙素材が環境に配慮しているのか相談したい

こうした課題を解決するため、当サイトでは用途や環境条件に合わせて最適な紙資材をご提案しています。
現場に適した紙資材を選ぶことで、業務効率の向上やコスト削減はもちろん、製品の品質向上や企業の環境配慮のPRにもつながります。

▼ 製造現場で使う紙資材の「全体マップ」

スクロールできます
現場環境・シーン主な課題必要な機能候補となる紙資材関連シーン
水・湿気・洗浄工程紙がふやける/破れる/読めない耐水性・耐湿性耐水紙シーン1・2・4
油圧機器・切削油・グリース油染み・ベタつき・印字にじみ耐油性・汚れにくさ耐油紙シーン2・4
高温工程・熱処理ライン焦げ・縮み・脱落・印字消失耐熱性・難燃性耐熱紙・難燃紙シーン2
クリーンルーム・精密機器まわり紙粉の発生による異物混入低発塵性(紙粉が出にくい)無塵紙シーン2・検査工程
冷蔵・冷凍・結露が出やすい環境結露で紙がふやける・読めない吸水性/耐水性吸水紙・耐水紙シーン4
長期保管・倉庫在庫金属部品の錆・変色防錆性防錆紙シーン5
物流・パレット積載・倉庫内移動荷物の滑り・荷崩れ・落下防滑性防滑紙シーン6
梱包・包装・製品保護擦り傷・小傷・衝撃・見映え緩衝性・保護性・意匠性薄葉紙・厚紙・クラフト紙シーン3
脱プラ・環境配慮型パッケージプラ削減・ブランド価値向上環境配慮・質感・デザイン性混抄紙・紙トレー・FSC認証紙などシーン7
目次

製造現場のお悩みは “環境 × 機能 × 工程” で解決できます

製造業で紙資材を選ぶ際は、共通して押さえるべき3つの視点があります。
それが「環境 × 機能 × 工程」です。
この3つを整理するだけで、紙選定が格段にスムーズになり、現場に最適な紙が明確になります。

  1. 環境|どんな場所で使いますか?
    → 水・油・高温・粉塵・冷蔵/冷凍・屋外…など
  2. 機能|紙にどんな役割を持たせたいですか?
    → 濡れても破れない・油を弾く・滑りを防ぐ・錆を防ぐ・紙粉を出したくない…など
  3. 工程|どの工程で使いますか?
    → 製造・検査・梱包・出荷・保管・販売 など

この3つが整理できると、「現場に合う紙」の候補が一気に絞り込めます。

【1】環境|どんな環境・条件で使うのか

製造現場は、紙にとって厳しい環境が多く存在します。

  • 水・湿気にさらされる
  • 油分が付着しやすい
  • 薬品や粉塵が残る
  • 折り畳んだり擦れたりと、繰り返し使用する場面が多い
  • 冷蔵・冷凍環境での使用(結露しやすい)
  • 高温の工程で使用(100℃以上)
  • パレット積載時に滑り・崩れが起きる

使用環境を正しく把握することで、必要な耐性(耐水・耐油・耐熱・耐薬品など)が明確になります。

【2】機能|紙に求める機能は何か

“どんな働きをさせたいか” が明確になるほど、紙選びは簡単になります。

  • 水を弾く ➡ 耐水紙
  • 油を弾く ➡ 耐油紙
  • 水分を吸収する ➡ 吸水紙
  • 滑りを防ぐ ➡ 防滑紙
  • 燃えにくい ➡ 難燃紙
  • 錆を抑える ➡ 防錆紙
  • 紙粉を抑える ➡ 無塵紙
  • 傷や汚れを防ぐ ➡ 合紙・薄葉紙・緩衝紙

求める機能により、紙質・厚み・表面性・加工性が最適化されます。

【3】工程|どの工程で使うのか

工程によって求められる紙の役割は大きく変わります。

  • 製造・加工工程:タグ・敷き紙・工程表
  • 検査・品質管理:記録紙・無塵紙
  • 梱包・保護:薄葉紙・厚紙
  • 出荷・物流:防滑紙・包装紙
  • 保管・輸送:防錆紙・防滑紙
  • 販売・パッケージ:厚紙・板紙・混抄紙・高級クラフト紙

「環境 × 機能 × 工程」の3つが揃うと、“最適な紙”の候補が明確に浮かび上がります。

3つの視点を整理するだけで、
紙選びがぐっと簡単に

機能紙選定ナビでは、
この 「環境 × 機能 × 工程」 を基準に、現場条件に最適な紙資材をご提案しています。

現場の写真や、現在お使いの資材(敷き紙・タグ・仕切り紙など)をお送りいただくだけでも、
用途に合った紙素材をご案内可能です。

まずはお気軽にご相談ください
最小ロットでの試作、サンプル提供、既存資材の置き換え提案など、製造業の現場に合わせた柔軟な対応が可能です。


シーン別|最適な紙資材の選び方

製造現場からは「どの紙を選べばいいのかわからない」という声を多くいただきます。
ここでは、実際によく寄せられるご相談を “シーン別” にまとめました。
自社の状況に近いケースを参考にしてみてください。

▼シーン別 早見表

シーンこんな現場のお悩みに主なおすすめ紙資材
シーン1:
掲示物・工程表・帳票類
掲示物や工程表がすぐ汚れる・破れる耐水紙 /(必要に応じて)耐油紙
シーン2:
製造工程(組立・加工)
水・油・熱で紙が持たない耐水紙・耐油紙・耐熱紙・無塵紙
シーン3:
包装・梱包作業
傷防止と見映えを両立したい薄葉紙・厚紙・高級クラフト紙
シーン4:
冷蔵・冷凍・水回り
結露や水滴で紙がクタクタになる吸水紙・耐水紙
シーン5:
長期保管
保管中に金属部品が錆びてしまう防錆紙
シーン6:
物流・倉庫
パレット上の荷物が滑って危険防滑紙
シーン7:
環境対応・脱プラ
プラトレーやフィルムを紙に替えたい混抄紙・紙トレー・FSC認証紙 など

【シーン1】掲示物・工程表・手書き帳票類

製造現場では、掲示物や工程表、手書き帳票が日々の作業で何度も扱われます。
さらに工場内は、オフィスと比べて 湿気・温度差・油分・粉塵・水しぶき・摩耗 など、紙にとって厳しい環境になりやすいのが特徴です。

その結果、
破れ・ふやけ・にじみ・汚れ・読みにくさ といった紙特有のトラブルが発生し、差し替え作業の増加や情報伝達ミスなど、現場の負担につながります。


■ よくあるお悩み

  • 掲示物が 湿気でふやける・波打つ・読みにくくなる
  • 工程表や安全表示(危険表示・注意喚起ポスター)が破れやすい/汚れやすい
  • 手書き帳票が 水・油でにじむ/読めなくなる
  • 紙がくしゃくしゃになる/長期掲示・保管ができない
  • 劣化した紙片が異物混入のリスクになる
導入のポイント 

掲示物や帳票の紙選定では、以下のような 使用環境 × 必要性能 の整理が重要です。

▼ 使用環境で考える

  • 湿気が多い/温度差が大きい
  • 手で触れる頻度が高い
  • 水・油・粉塵が飛びやすい場所か
  • 長期掲示が必要か

▼ 必要な性能で考える

  • 筆記性(手書きしやすいか)
  • 厚み・強度(破れにくいか)
  • 耐水性(湿気や水滴に強いか)
  • 耐油性(油が付く現場か)
  • 耐久性(長期間劣化しないか)
  • 視認性(にじまず読みやすいか)

これらの条件を整理することで、
「破れない・汚れない・読みやすい」状態が長期間維持でき、現場の作業効率が大きく向上します。

湿気・水滴・油分の影響を受けやすい掲示物・帳票類には、
ラミネート不要で長期間使える “耐水紙” が最も活躍します。
印字性・筆記性に優れ、差し替えコストの削減にもつながります。


【シーン2】製造工程(組立・加工)|水・油・高温に負けない紙を選びたい

組立・加工などの製造工程は、水・油・粉塵・熱などが入り混じる、紙にとって特に厳しい環境です。
紙の性能が現場の条件に合っていないと、破れ・にじみ・劣化・印字不良 が起きやすく、作業効率にも影響します。

■ よくあるお悩み

  • 油が付着して紙が破れやすい/手にベタつく
  • 水や薬品で紙がふやけて使えなくなる
  • ラベルの印字がにじむ・消える
  • 熱処理工程でも焦げないラベルを使いたい

工程中に“紙が耐えられない”ことが、作業遅延・貼り替えの手間・情報伝達ミスにつながるケースが非常に多い領域です。

導入のポイント 

製造工程で使う紙を選ぶ際は、
「水」「油」「熱」いずれが最も負荷として大きいか によって最適な紙種が大きく変わります。

  • 水が多い工程 → 耐水性の高さ
  • 油が触れる工程 → 耐油性の安定性
  • 高温工程・加熱工程 → 耐熱性・変形しにくさ
  • 印字が必要な場合 → 印字適性・にじみの少なさ

現場で紙がどんな負荷を受けるかを把握することで、
途中で使えなくならない“現場に合った紙”を選定できます。

湿気・油分・高温・薬品など、負荷の種類に応じて紙種を選ぶことで、
工程途中の貼り替えや差し替えが減り、作業効率の向上につながります。


【シーン3】包装・梱包作業|傷防止 × 見映えの両立

梱包に使う紙材は、製品の外観や輸送品質に直結する重要な要素です。
「傷を防ぎたい」「見映えも良くしたい」という二つの要望のバランスに悩む現場は少なくありません。

■ よくあるお悩み

  • 製品同士が擦れて、表面に細かい傷やこすれ跡がついてしまう
  • 金属・樹脂部品がぶつかり、角欠け・キズ・凹みが発生する
  • 保護を優先すると見映えが悪くなり、開封時の印象が良くない
  • 梱包後の仕上がりがチープに見え、ブランドイメージが損なわれる

→ 梱包は「保護 × 見栄え × ブランド価値」を両立する、意外と悩みの多い領域です。

導入のポイント 

包装・梱包で使用する紙を選ぶ際は、何を優先したいのかを明確にすることが重要です。

▼ 保護重視なら

  • 強度:輸送時の破損を防ぐ
  • クッション性:擦れ・傷・凹みの防止

▼ 見映え重視なら

  • 高級感:仕上がりの印象を良くする
  • 質感・色味:ブランドイメージと統一できる

これらの観点で目的を整理すると、
傷防止と見映えのどちらも妥協しない紙選びが可能になります。

  • 薄葉紙:製品の擦れ防止・見映えの両立
  • 厚紙:強度・保護性能が必要な場面に
  • クラフト紙:高級感・自然な風合いが求められる梱包に

【シーン4】冷蔵・冷凍・水回り・機械まわり|結露・水分・油対策

冷蔵・冷凍品の出し入れや、水回りの作業、機械設備の近くでは、
結露・水滴・油分 が紙に付着しやすく、紙資材の劣化や読みにくさが起こりやすい環境です。

■ よくあるお悩み

  • 箱の内部が冷えて結露し、説明書・仕切り紙が湿気でクタッとなる
  • 冷蔵・冷凍庫からの出し入れで結露が発生し、包装紙がふやける
  • 水回り付近に掲示した安全表示が、にじんで読めなくなる
  • 製造機械から飛ぶ油が付着し、紙ラベルがベタつく・破れる・印字が消える

温度差・水分・油分が絡む環境では、紙が最も劣化しやすく、作業効率や表示の信頼性にも影響します。

導入のポイント 

冷蔵・冷凍・水回りでは、
「水分を吸わせたいのか」
「水分を通したくないのか」

によって選ぶ紙がまったく異なります。

●余分な水分を取り除きたい場面 : 吸水紙(結露・水滴を吸収)

●水分を遮断したい/紙を弱らせたくない場面 : 耐水紙(濡れても破れない・読める・にじまない)

この2つの見極めだけで、
紙選びの失敗が大幅に減り、現場での扱いやすさが大きく変わります。

  • 吸水紙:結露・水滴を吸い取る用途に最適
  • 耐水紙:湿気・水滴・油分が付着しやすい環境でも安定して使用可能

【シーン5】長期保管|錆対策で機械部品の品質を守る

金属部品の長期保管では、湿気・温度差・空気中の水分 によって、保管中に錆が発生しやすい環境が生まれます。
特に精密部品や小さなパーツは、わずかな錆でも品質に影響し、再加工や廃棄につながってしまうため、現場でも大きな悩みになりやすい領域です。

■ よくあるお悩み

  • 倉庫保管中に、気づいたら金属部品の表面に点錆が出ていた
  • 季節によって湿度が大きく変わり、保管箱の中に湿気がこもってしまう
  • 出荷前に防錆油を拭き取る作業が多く、作業負荷が高い・手が汚れる
  • 小さな部品ほど錆びやすく、毎回状態を確認するのに時間がかかる

錆は“気づいたら発生している”ことが多く、現場負荷と品質低下の両方を招きます。

導入のポイント 

▶ 錆を“発生させない環境”をつくることが重要

長期保管では、錆が付いた後に対処するのではなく、“錆が発生しない環境づくり” がもっとも効果的です。

▼ 防錆紙を使うメリット

  • 特別な処理は不要
  • 部品を包む・敷くだけで効果を発揮
  • 長期間、防錆効果を維持
  • 小物部品にも使いやすく、管理負荷を軽減

これにより、
品質の安定化 × 作業効率化 × 手間削減 を同時に実現できます。

湿気・温度差の影響を受けやすい長期保管には、包む・敷くだけで錆対策が可能な防錆紙 が最適です。


【シーン6】物流・倉庫|荷崩れ防止・すべり止め

物流倉庫や出荷工程では、パレット上の荷物がわずかな揺れでも前後に滑り、
荷崩れ・事故・作業停止 といったリスクが常に伴います。
また、滑り止めに使う資材が重い・扱いにくいなど、現場負担につながるケースも少なくありません。

■ よくあるお悩み

  • パレット上の荷物が 少しの揺れで前後に滑り、荷崩れしそうでヒヤッとした
  • すべり止め用のゴムマットが重く、敷き直しや交換に時間がかかる
  • 荷物がずれるたびに位置を調整し直し、作業が止まってしまう

滑り対策不足は、作業効率だけでなく安全性にも影響する、見過ごせない課題です。

導入のポイント 

滑り止め対策には、
「軽い」「扱いやすい」「すべりをしっかり防ぐ」 の3つが重要です。

防滑紙は、以下の特長を備えているため、
従来資材で課題になりやすい「重い」「扱いにくい」「交換が大変」といった悩みを解消できます。

▼ 防滑紙のメリット

  • すべり止め性能:パレット上の荷滑りを大幅に軽減
  • 軽量性:ゴムマットより軽く、作業者の負担を削減
  • 加工性:現場に合わせて自在にカット可能

これらにより、
荷崩れ防止 × 作業効率向上 × 現場負担の軽減 を同時に実現できます。

パレット積載・出荷・倉庫保管など、荷物の滑りが課題となる現場に最適です。


【シーン7】環境対応|プラスチック資材を紙に置き換える

近年、環境配慮や脱プラの流れから、
トレー・包装材・仕切り材などのプラスチック資材を紙へ切り替えたい
というご相談が増えています。

ただし、紙に切り替える際には、
環境に良い素材を選ぶだけでなく、現場で求められる機能性やブランド性とのバランスを取ること が重要です。

■ よくあるお悩み

  • プラスチックトレーを紙に替えたいが、強度や耐水性が足りるか不安
  • プラ削減に取り組みたいが、コストや耐久性とのバランスが難しい
  • ブランドイメージを高められる紙パッケージにしたい

“環境配慮 × 実用性 × ブランド性” をどう両立するかが、多くの企業の共通課題です。

導入のポイント 

環境対応の紙資材を選ぶ際は、次の3つの観点を押さえると、
従来プラスチックからの切り替えがスムーズに進みます。

▼ 1. 機能性

耐水・耐油・強度など、現場で必要な性能を満たせるか

▼ 2. 環境配慮

環境認証紙(例:FSC認証紙)や再生紙など、
“環境配慮を示せる紙” を選べるか

▼ 3. ブランド性

紙の質感・風合い・色味によって、製品やブランドの価値を高められるか

これらを整理するだけで、
環境性を高めながら、使いやすさや見映えも両立した紙選定が可能になります。

  • 紙トレー:プラトレーの代替として最も検討が多い
  • 混抄紙:繊維を混ぜ合わせて“風合い・強度・高級感”を出せる紙
  • FSC認証紙:森林保全に配慮した紙として対外的なPRもしやすい

環境対応の包材・仕切り材を検討する際、これらは特に相談件数の多い紙素材です。


製造業におすすめの紙資材

製造現場では、水・油・湿気・温度差など、紙にとって厳しい環境が多くあります。
ここからは、そうした現場で特に活躍する紙資材をご紹介します。

▶ 耐水紙|湿気・水滴・洗浄工程でも劣化しない紙

耐水紙の概要(まずここだけ押さえればOK)
  • 主な課題: 水・湿気・結露で「ふやける/破れる/読めない」掲示物・帳票・タグを改善したい
  • できること: 濡れてもヨレにくく、破れにくく、印字もにじまない紙へ置き換え
  • 向いている用途: 掲示物・工程表・設備台帳・管理タグ・水回り工程・冷蔵/冷凍まわり
※ 耐水紙の詳細はここをクリック

製造現場では、
掲示物・安全表示・工程表・帳票類・設備台帳・管理タグ・ラベル など、多くの紙資材が使われています。
しかし、水・湿気・結露・油分の多い環境では、

  • ふやける
  • 破れる
  • 印字がにじむ
  • 読めなくなる

といったトラブルが頻発します。

耐水紙は、こうした課題を解決するために作られた紙です。
濡れてもヨレず、破れにくく、印字もにじまないため、水回り工程や温度差のある現場でも安定して使用できます。

また、湿度変化の大きな場所でも形状を保つため、工程管理や情報伝達の精度向上にも効果的 です。

◆こんな場面で活躍

● 掲示物・安全表示

ラミネート不要で長期掲示が可能。
業務効率化とコストダウンを両立

● 工程表・各種帳票

水・油・湿気による劣化を防ぎ、
視認性の向上、長期保管にも対応

● 敷き紙・台紙・仕切り紙

一般的な紙では弱い環境でも、
ふやけ・破れを抑えて安定運用

● 水回り工程・屋外作業

高湿度、洗浄工程、水ハネ、雨風など、
水が避けられない環境でも使用可能

● 冷蔵・冷凍・結露環境

低温・高湿度でもヨレにくく、
文字がにじまず読み取りやすい状態を維持

● 管理タグ・工程札・ラベル

折れ・破れ・ふやけが起きにくく、
取り替え頻度を削減。屋内外問わず安定使用。

● 機械まわりの注意書き

油汚れ・水滴・温度変化がある場所でも破れにくく、重要な注意表示を長期間維持

◆ 耐水紙を使うメリット(まとめ)

“濡れてもヨレない紙” を使うだけで、

  • 読み取りミスの防止
  • 差し替え・貼り替えの削減
  • ラミネート作業の削減
  • 現場の作業効率向上
  • 品質管理の安定化

といった効果につながり、
水や湿気が避けられない製造現場に最適な選択肢 です。

綺麗な印刷が可能
水や湿気に強い
掲示物に最適
内製化に最適

お客様の用途/環境に最適な「耐水紙」の
ご相談はコチラから

 

耐油紙の概要(まずここだけ押さえればOK)
  • 主な課題: 切削油・グリース・油跳ねで「染みる/ベタつく/印字が消える」紙資材を改善したい
  • できること: 油を弾き、染み込み・にじみ・ベタつきを抑えて視認性と耐久性をキープ
  • 向いている用途: 機械まわりの注意ラベル・識別タグ・部品の敷き紙・簡易包装
※ 耐油紙の詳細はここをクリック

製造現場では、機械の稼働・部品の加工・メンテナンス作業など、
油が付着しやすい環境 が日常的にあります。
一般的な紙では、油が染み込むことで

  • 破れやすくなる
  • 手や部品に油が移る
  • 印字がにじむ・読めなくなる
  • 紙がベタつき、扱いにくくなる

といったトラブルが起こりやすく、作業効率や安全性にも影響します。

耐油紙は、油を弾き・染み込みを抑えるよう設計された紙です。
油による破れやにじみを防ぎ、視認性を保ちやすいため、油の多い工程でも安定して扱える紙資材 として採用が増えています。

さらに、油移りを抑えることで、部品の汚れ防止・手の汚れ軽減・清掃作業の削減 にもつながり、現場負担の大幅削減を実現します。

◆こんな場面で活躍

● 機械まわりの識別タグ・注意ラベル

油の飛散で紙が破れたりベタついたりする場所でも、
印字がにじまず、重要な表示を長期間維持。

● 部品の簡易包装・敷き紙

油が付着する工程でも、油移りを防ぎ、部品をきれいに保持。

● 油圧ユニット・定期メンテナンスの敷き紙

にじみが少なく、床面・作業台・工具を油汚れから保護。

● 商品の一部として

油を扱う工具・部品のパッケージ内敷紙としても採用され、輸送時の汚れ防止や仕上がり品質の安定化に役立つ。

◆ 耐油紙を使うメリット(まとめ)

  • 油による破れ・にじみ・ベタつきを防止
  • 印字の視認性を長期間維持
  • 手・部品・作業台への油移りを抑制
  • 清掃・入れ替え作業の大幅削減
  • 油が避けられない工程で安定して使用可能
  • パッケージ内部の部材としても採用しやすい

油が関わる作業の多い製造現場では、
トラブル減・作業効率向上・品質安定化 に直結する紙資材です。

お客様の用途/環境に最適な「耐油紙」の
ご相談はコチラから

 

▶ 無塵紙|紙粉(ホコリ)を最小限に抑える紙

無塵紙の概要(まずここだけ押さえればOK)
  • 主な課題: 紙粉(ほこり)が設備・製品に付着し、不良・異物混入につながるのを防ぎたい
  • できること: 紙粉発生を最小限に抑え、記録紙や指示書を安心して使用可能
  • 向いている用途: クリーンルーム、精密部品工程、品質検査用チェックシート・記録紙
※ 無塵紙の詳細はここをクリック

製造現場では、紙を扱うだけでも紙粉(紙の微細なホコリ)が発生し、製品や設備に付着してしまうことがあります。
これが原因となり、

  • 異物混入
  • 不良発生
  • 測定機器や検査環境の汚染

といったトラブルにつながるケースは少なくありません。

特に、クリーンルームや精密部品の製造工程では、“紙粉が出ないこと” が品質管理上の重要ポイントになります。

無塵紙は、紙粉の発生を極めて低減するように作られた紙で、異物混入リスクを抑えながら、記録用紙・指示書・検査用資料として安心して使える素材です。

◆こんな場面で活躍

● クリーンルームでの記録・メモ類

作業記録・チェック記入など、紙粉が許されない環境でも安心。

● 品質検査工程(QA/QC)の指示書・チェックシート

検査物への紙粉付着を防ぎ、検査環境の清浄度を維持。

● 精密機器・電子部品の取扱説明書

紙粉が製品に付着しないため、組立ライン・封入パッケージでも安全。

● 特定レベルのクリーン度が必要な工程

機器まわり・光学パーツ・電子基板など、紙粉が原因で不具合が起きやすい工程に最適。

◆ 無塵紙を使うメリット(まとめ)

  • 紙粉(紙のホコリ)の発生を極限まで抑制
  • 異物混入・不良発生・設備汚染を未然に防止
  • クリーン環境でも安心して記録・運用できる
  • 封入・取り扱い時のリスクを低減
  • QA・QC工程の信頼性向上につながる

また無塵紙は、
クリーン度・紙粉量・厚み・表面の滑らかさ など、必要レベルに応じて最適な仕様を選べます。
そのため、

「どのレベルの無塵紙が必要かわからない…」

といった場合でも、用途やクリーン度に合わせた最適な仕様をご提案可能です。

 
お客様の用途/環境に最適な「無塵紙」の
ご相談はコチラから

 

耐熱紙・難燃紙|高温工程・熱処理ラインで使える紙

耐熱紙・難燃紙の概要(まずここだけ押さえればOK)
  • 主な課題: 高温工程や輻射熱で紙が「焦げる/縮む/印字が消える」トラブルを防ぎたい
  • できること: 高温環境でも形状と印字を維持し、工程票・タグの脱落・再印刷を防止
  • 向いている用途: 熱処理ラインの工程票、加熱設備まわりの識別札、高温対応の掲示物
※ 耐熱紙・難燃紙の詳細はここをクリック

高温工程では、一般的な紙は 焦げ・破れ・変色・縮み が起きやすく、工程票や識別札、注意表示(タグ・ラベルなど)が 途中で読めなくなる ケースも少なくありません。

耐熱紙は、高温下でも紙の形状・印字を保持できるように設計された紙で、熱処理工程・加熱ライン・乾燥工程などの現場で安定して使用できます。

また、難燃紙は火が広がりにくい特性を持ち、安全配慮が求められる設備まわりの掲示物としても活躍します。

◆こんな場面で活躍

● 熱処理工程のタグ・識別札

高温環境でも焦げ・変形が起きにくく、読み取りやすさを保持。

● 高温ラインの工程票・注意表示

通常の紙では破れたり変色しやすい場所でも、
情報が消えず工程が止まりにくい。

● 加熱設備まわりのラベル・札

排熱・金属熱などで紙が劣化しやすい設備まわりでも、視認性を維持したまま運用可能。

● 難燃性を求められる掲示物

火元の近くや熱源を扱う現場で、
火が広がりにくい掲示物として安全性を確保。

◆ 耐熱紙・難燃紙を使うメリット(まとめ)

  • 高温環境でも紙が焦げにくい・変形しにくい
  • 印字の読みやすさを維持し、工程トラブルを防止
  • 作業者の安全性を向上(難燃紙)
  • 工程票・札類の差し替えや貼り替え頻度を削減
  • 熱源まわりでも安定した情報管理が可能

高温工程や加熱設備がある現場では、通常の紙では対応できない環境で役立つ、重要な機能紙です。
 

お客様の用途/環境に最適な「耐熱紙・難燃紙」のご相談はコチラから

 

▶ 防滑紙|荷崩れ・滑り防止に役立つ紙

防滑紙の概要(まずここだけ押さえればOK)
  • 主な課題: 荷物や製品・部品が「滑る・ずれる・崩れる」ことで落下や転倒、作業停止が発生する
  • できること: 紙を挟むだけで荷物の滑りを抑制。軽量で交換しやすく安全性と効率を向上
  • 向いている用途: 落下防止、横ずれ防止。他にはパレット積載、金属板の仮置き、作業台のすべり止めなど
※ 防滑紙の詳細はここをクリック

出荷・倉庫保管・製造ラインでは、パレット上の荷物や金属板が ちょっとした揺れや振動で滑る ことがあり、荷崩れ・落下・作業停止などのリスクが常に伴います。

防滑紙は、すべりにくい表面性を持つ紙で、軽量・扱いやすく、現場のサイズに合わせて簡単にカットできるため、安全性向上と作業負担の軽減に効果的 な紙資材です。

敷くだけで滑りリスクを大幅に低減でき、荷崩れ防止や落下事故の予防につながり、日々の作業をより安全・スムーズに進められます。

◆こんな場面で活躍

● パレット積載時のすべり止め

荷物の前後滑りを防ぎ、
荷崩れ・倒れ・落下事故の予防に。

● 金属板・資材の仮置き時の滑り防止

ツルツルした素材の滑りを抑え、
位置ズレや作業中のヒヤリハットを低減。

● 作業台まわりのセーフティ敷き紙

軽量で扱いやすく、
工具・部材の滑り防止にすぐ導入可能。

● 出荷前の荷締めが難しい場面

荷物のズレ防止として、
梱包品質の安定化にも効果的。

◆ 防滑紙を使うメリット(まとめ)

  • 荷物・資材の滑りを抑制し、荷崩れリスクを大幅低減
  • ゴムマット等より軽量で、交換・敷き替えが容易
  • 現場サイズに合わせて自由にカットできる加工性
  • 特別な設備不要、敷くだけで即効果
  • パレット・作業台・出荷工程など、幅広い現場に導入可能

揺れ・振動・滑りが避けられない物流・製造現場では、
手軽に使えて安全性が向上する紙資材として非常に有効 です。
 

お客様の用途/環境に最適な「防滑紙」の
ご相談はコチラから

 

▶ 防錆紙|金属部品の長期保管に最適な紙

防錆紙の概要(まずここだけ押さえればOK)
  • 主な課題: 保管中の金属部品に「点錆・変色」が発生し、再加工や廃棄のリスクがある
  • できること: 包む・敷くだけで錆の発生を抑制し、油処理や拭き取り作業を削減
  • 向いている用途: 金属部品の長期保管、ストック品の品質保持、工具・ボルト類の保護
※ 防錆紙の詳細はここをクリック

金属部品は、保管中でも
湿気・温度差・空気中の水分 によって簡単に錆が発生します。
特に精密部品や小さなパーツは、わずかな錆でも
再加工・手直し・廃棄が必要になり、現場の負担が大きくなりがちです。

防錆紙は、部品を包む・敷く・重ねるだけで
周囲に防錆成分が広がり、金属表面を保護する紙です。
油処理や拭き取り作業が大幅に減り、
「取り出してすぐ使える状態」を保てる ため、
長期保管・ストック品の品質保持に非常に有効です。

◆こんな場面で活躍

● 金属部品の長期保管

ボルト・ナット・工具・ギア・シャフトなど、
空気に触れるだけで錆びやすい部品をまとめて保護。

● 包む・敷く・巻く だけの簡易防錆

特別な処理不要で、
置くだけ・巻くだけ・重ねるだけ で防錆環境を作れる。

● ストック品の品質維持

季節変動の湿度でも影響が出にくく、
在庫品の状態を長く安定して保てる。

● 再加工・検査前の保護

錆移りや変色を抑え、
検査・組立工程での不良発生を防止。

◆ 防錆紙を使うメリット(まとめ)

  • 油処理・拭き取り作業の削減で、手間とコストを大幅カット
  • 保管中の錆・変色を抑え、品質を長期間安定化
  • 包む・敷くだけの簡単運用で、作業負担が軽い
  • 精密部品から大型部材まで、用途が幅広い
  • 再加工や廃棄を減らし、トータルコストの最適化に貢献

金属部品の保管に課題を抱える現場では、導入効果の高い紙資材のひとつ です。
 

お客様の用途/環境に最適な「防錆紙」の
ご相談はコチラから

 

▶ 混抄紙|環境配慮とブランド価値を同時に高める紙

混抄紙の概要(まずここだけ押さえればOK)
  • 主な課題: 脱プラや環境配慮を示したいが、機能性・見映え・コストのバランスが難しい
  • できること: 副産物や独自素材を紙に混ぜて再利用し、環境配慮とオリジナリティを両立
  • 向いている用途: パッケージ、仕切り材、ブランド訴求用の案内紙・商品カード
※ 混抄紙の詳細はここをクリック

混抄紙(こんしょうし)は、
製造時に出る副産物・規格外素材・繊維残渣などを紙に再活用できる環境配慮型の紙 です。
廃棄物の削減につながるため、環境負荷の低減を目指す企業から注目されています。

また、素材そのものの色・質感を活かした独自の風合いが生まれるため、
「環境に配慮した企業姿勢」と「ブランド性」を同時にアピールできる紙 としても人気があります。

包装材・案内紙・タグ・冊子カバーなど多くの用途で採用されており、
“企業らしさ” を表現できるオリジナル素材として活用されています。

◆こんな場面で活躍

● 包装材・パッケージに

素材の持つ自然な色味や質感が商品のストーリーを引き立て、環境配慮型ブランドとしての印象を確立。

● 会社案内・リーフレット・タグ

「環境に配慮した素材を使用しています」という
取り組みをわかりやすく示すツールとして効果的。

● 企業独自の素材を混ぜたオリジナル紙

コーヒー豆かす・米ぬか・木粉・食品残渣など、
自社ならではの副産物を混ぜることで
オリジナリティの高い紙製品が作れる。

● SDGs・環境PRの具体的な取り組みに

混抄紙を採用することで、
「廃棄物削減」「資源循環」などの施策を実感しやすい形で発信可能。

◆ 混抄紙を使うメリット(まとめ)

  • 廃棄物削減・資源循環につながる環境配慮素材
  • 素材の質感を活かしたブランド性の高いパッケージ・紙製品が作れる
  • 自社独自の副産物を活用したオリジナル紙の製作が可能
  • 取引先やユーザーに対して、わかりやすい環境配慮の姿勢を発信できる
  • 包装材から販促物まで幅広い用途で活用できる

混抄紙は、環境対応とブランド価値を同時に高めたい企業にとって、導入効果のある紙資材 です。

お客様の用途/環境に最適な「混抄紙」の
ご相談はコチラから

 

▶ 薄葉紙・厚紙|製品・部品の保護や緩衝に最適な紙

薄葉紙・厚紙の概要(まずここだけ押さえればOK)
  • 主な課題: 製品同士の擦れ・小傷・衝撃で、外観不良やクレームが発生する
  • できること: 薄葉紙は柔らかくフィット、厚紙は強度・保護性が高く衝撃にも対応
  • 向いている用途: 表面保護、間仕切り、梱包時のクッション材、外装補強
※ 薄葉紙・厚紙の詳細はここをクリック

薄葉紙(うすようし)や厚紙は、
製品同士の擦れ・小傷・衝撃を防ぐための“保護・緩衝材”として広く活用される紙資材です。

金属・樹脂・ガラス・塗装面など、
繊細な部品表面を傷から守りながら梱包したい場合に特に効果を発揮します。

薄葉紙は“しなやかで包みやすい”素材、
厚紙は“強度があり衝撃を緩和できる”素材として、
用途に応じて使い分けができることが大きな特徴です。

◆こんな場面で活躍

● 金属・樹脂部品の表面保護

部品どうしが擦れて傷がつくのを防止。薄葉紙は柔軟にフィットし、厚紙はしっかり保護する用途に最適。

● 製品の仕切り・間仕切り

輸送時のガタつきや擦れを抑え、
破損リスクを減らし品質を安定化。

● 包装時のクッション材として

塗装面・鏡面仕上げのパーツ、プラスチック成形品など、傷つきやすい製品の表面を柔らかく保護。

● 出荷前の外装保護

厚紙を補強材として使うことで、
輸送中のへこみ対策や衝撃緩和に役立つ。

◆ 薄葉紙・厚紙を使うメリット(まとめ)

  • 擦れ・小傷・へこみを防ぎ、製品品質を安定化
  • 扱いやすく、梱包作業の負担を軽減
  • 薄葉紙は軽量でコストを抑えつつ保護性能を確保
  • 厚紙は強度が高く、衝撃緩和・補強用途に最適
  • 紙ならではの自然な風合いで、製品の見栄えも損なわない

薄葉紙・厚紙は、
「傷を防ぎたい」「梱包品質を上げたい」「輸送トラブルを減らしたい」
といった製造現場によくある課題に応える、汎用性の高い紙資材です。

▶ お客様の用途/環境に最適な「薄葉紙・厚紙」のご相談はコチラから

 


導入事例・解決事例

実際の現場で採用された事例をご紹介します。
「どんな課題があり、どのような紙を選び、どう改善されたのか」を用途別にまとめました。

様々な条件に対応する機能紙を、実際の導入例を通じてご覧いただけます。
紙素材の選定や切り替えをご検討の際に、ぜひご参考ください。

▼ 導入事例・解決事例 早見表

スクロールできます
事例タイトル業種主な課題採用した紙資材得られた効果の例
水回り工程での書類劣化防止日用品・化粧品メーカー洗浄・充填ラインで工程表・掲示物がヨレる耐水紙ラミネート作業削減/貼り替えほぼ不要/管理工数削減
パレットで滑る金属板の安全対策金属加工メーカー金属板が滑って荷崩れ・ヒヤリハット多発防滑紙滑り大幅減/安全性向上/交換作業の負荷軽減
輻射熱によるタグ破損(高温工程のタグ対策)鉄鋼メーカー250℃付近で紙・PETタグが焦げる/縮む耐熱タグ紙タグ再発行ゼロ/一貫管理/読み取り精度向上
長期保管で錆びる部品の品質改善機械部品メーカー保管中の錆発生・防錆油の拭き取り負荷防錆紙包むだけで防錆/作業時間削減/品質安定
プラスチック製トレーの紙代替食品・日用品メーカー脱プラ対応・見映え・在庫圧縮高強度クラフト紙など強度維持/リサイクルしやすい紙包装/在庫圧縮

事例1|水回り工程での書類劣化防止(耐水紙)

■相手先:日用品・化粧品メーカー様

洗浄工程・充填ラインなど 水回りの作業エリアで使用している工程表・安全表示・掲示物が、濡れ・湿気によってヨレる/破れる/読めなくなる というお悩みをいただきました。一部ではラミネート加工で対応していたものの、「ラミネート作業が面倒」「貼り替え頻度を減らしたい」という課題も抱えておられました。

対応・ご提案

現場の環境と使用目的を踏まえ、
「印字可能で、濡れても破れにくい耐水紙が最適」 と判断。

以下のサンプルを提供し、実工程でテストしていただきました。

  • レーザープリンターで安定印字できる耐水紙
  • 薄口〜厚口まで選べる複数の厚み
  • 掲示位置に合わせたサイズサンプル

導入結果

  • 水分・湿気による ふやけ・破れがほぼ解消
  • 印字がにじまず、掲示物が長期間そのまま使用可能に
  • 工程表の 再印刷/貼り替えが不要 となり、管理工数を大幅に削減

お客様からのご評価: 
水回りでも紙がヨレず、掲示物の貼り替えがほぼなくなりました。
ラミネート作業も不要になり、とても助かっています。

イメージ画像
厚みが選べる耐水紙 6種類の厚み



耐水紙は、一般的なレーザープリンターやコピー機でも印刷できるタイプがあり、掲示物や工程表を自社で内製化することができます。
写真や文字も鮮明に印字できるため、見やすさと耐久性を両立できる点が大きな特長です。

また、水を弾くためラミネートが不要で、現在ラミネート加工で掲示物を保護している現場では、
「印刷 → ラミネート → カット」といった手間を省け、作業効率が大幅に向上します。



「水で紙がすぐダメになる」「濡れる可能性がある工程で使いたい」など、現場の状況に応じて最適な耐水紙をご提案できます。
耐水紙は厚み・硬さ・表面の仕上げなど種類が多いため、現場環境に合わせた選定が重要です。

サンプル提供や、現在使用中の紙からの置き換え相談にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

事例2|パレットで滑る金属板の安全対策(防滑紙)

■相手先:金属加工メーカー様
  
金属板をパレットに積載する際、
「通常の紙やゴムマットだと滑ってずれる」「積み直しが大変」「作業が危険」
といったお悩みをいただきました。
特に金属面は滑りやすく、ちょっとした揺れで位置がズレてしまい、作業者の安全性・製品の損傷リスク が課題となっていました。

■ 対応・ご提案 :

金属板の滑り対策には、
“高い滑り止め性能”と“扱いやすい軽量性”を両立した防滑紙が最適 と判断。

以下のポイントを踏まえた仕様でご提案しました:

  • 敷くだけで滑りを抑えられる強力な防滑面
  • ゴムマットより軽く、交換が簡単
  • パレットサイズに合わせたカット対応

■ 導入結果 :

  • 金属板の 滑りが大幅に減少し、安全性が向上
  • 軽量で扱いやすく、交換作業の負担が大きく軽減
  • 位置ズレによる 製品の擦れ・損傷も減少

■ お客様からのご評価: 
滑りがほとんどなくなり、安全性が格段に上がりました。ゴムマットより扱いやすく、作業効率も改善しました。

イメージ画像
防滑紙 表面



防滑紙は、軽量で扱いやすく、すべりにくい表面(高い摩擦力) により工具・部材の安定性を高めます。さらに、カットもしやすいため、現場の状況に合わせた使い分けができ、効果を最大化します。



実際に使う場所や荷姿に合わせて最適サイズに加工してご提案できます。

事例3|輻射熱によるタグ破損(耐熱紙)

■相手先 : 鉄鋼メーカー様(ビレット・棒鋼・鋼管・線材)

高温製品の近くで作業する工程では、輻射熱によってタグ取り付け部が約250℃に達し、紙タグは焦げ・破れ、PETタグは縮んで脱落するなど、タグの劣化が頻発していました。
その結果、バーコードの読み取り不良やタグの再発行・付け替えが続き、現場の大きな負担になっていました。
 

対応・ご提案 :
現場の温度帯と取り付け手順を確認したうえで、250℃の輻射熱に耐えられる耐熱タグ素材をご提案し、テスト導入を実施しました。また、製品が高温のままタグが劣化するのを防ぐため、冷却後のタイミングで取り付ける運用へ変更いただきました。
この2つの改善により、工程中に発生する輻射熱でも焦げや変形が起きず、バーコードを安定して読み取れるようになりました。
結果として、製造〜出荷まで一つのタグで一貫管理できる運用が実現しました。

■ 導入結果 :

  • 焦げ・縮み・脱落といったタグトラブルが解消
  • バーコードの読み取り精度が向上
  • 再発行・付け替えが不要になり現場作業を大幅に削減
  • 製造〜出荷まで 一つのタグで一貫管理が可能に
  • 生産効率と管理精度が同時に向上

■ お客様からのご評価: 
高温でも印字が消えず脱落しないため、タグの再発行がなくなりました。

イメージ画像
耐熱紙 サンプル



耐熱タグは、焦げや縮みによる読み取り不良を防ぎ、高温工程でも安定した管理運用を可能にします。
耐熱性だけでなく、取り付けタイミングや製品温度に合わせて仕様を選べる点も大きな特長です。



耐熱タグは温度帯・取り付け位置・工程の流れによって最適なタイプが異なります。
現場環境に合わせて素材・厚み・印字方法を選ぶことで、タグトラブルを大幅に減らせます。

「焦げる」「縮む」「印字が消える」「タグが落ちる」といった課題があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

事例4|長期保管で錆びる部品の品質改善(防錆紙)

■相手先:機械部品メーカー様

ボルト・ナット・ギアなどの金属部品を保管する際、湿気や気温変化によって錆が発生しやすく、対策として防錆油を塗布しているものの塗布や拭き取りに時間と手間がかかり、現場負担を減らしたいというご要望がありました。

対応・ご提案
部品を“包むだけ”で錆対策ができる防錆紙をご提案しました。防錆油の塗布や拭き取りが不要になるため、作業負担を減らしながら安定した防錆効果を得られます。


導入結果
・包むだけで錆の発生をほぼ抑制
・防錆油の塗布・拭き取り作業が不要に
・作業時間が削減され生産性向上

本案件の保管条件では、防錆紙で包むことで錆の発生はほとんど見られなくなりました。

お客様からのご評価: 
防錆紙で包むだけで錆が出なくなり、これまで行っていた防錆油の塗布や拭き取り作業が不要になりました。作業時間が大幅に短縮され、現場の負担が一気に軽くなりました。

イメージ画像
イメージ画像



防錆紙は、金属部品を“包むだけ”で錆を抑制できるため、従来のような防錆油の塗布・拭き取り作業が不要になります。特に長期保管やストック品が多い現場では、作業時間の削減・品質安定・管理の簡素化 に大きく貢献します。



「錆が出やすい」「油処理の手間をなくしたい」といったお悩みがあれば、現場の状況に合わせて 最適な防錆紙の種類や使い方 をご提案できますので、お気軽にご相談ください。

事例5|プラスチック製トレーの紙代替|環境配慮と機能性の両立(紙トレー)

■相手先:食品・日用品メーカー様

製品の外装に OPP袋・PE袋・ラミネートフィルムを使用していましたが、「環境配慮のために紙へ切り替えたい」というご相談をいただきました。
現行の包装はプラスチック使用量が多く、リサイクルしづらいことに加え、デザイン変更も小ロットで対応できないという課題がありました。

対応・ご提案

現行の包装のサイズ・形状・内容物の重量などを確認したうえで、高強度クラフト紙を提案しました。
複数の紙素材で試作袋を作り、破れにくさ・内容物の収まり・見た目を確認していただきながら、最適な紙厚と加工方法を選定しました。

導入結果

紙素材でありながら従来のプラ包装と同等の強度を確保でき、包装資材をリサイクルできるようになりました。
紙を使うことで環境配慮をわかりやすく発信でき、仕様変更も小ロットで対応できるようになったため、資材の在庫圧縮にもつながりました。結果として、「環境配慮 × 機能性 × 在庫削減」を両立した紙包装へ、スムーズに切り替えることができました。

お客様からのご評価: 
環境に配慮した包装に切り替えられたうえ、小ロットでの仕様変更にも対応できるようになり助かっています。



紙包装は 紙質 × 厚み × 印刷 × 加工方法 の組み合わせで強度や見た目が大きく変わります。
環境配慮を訴求する場合は FSC認証紙・混抄紙などの選択も効果的です。



「OPP袋を紙にしたい」「外装フィルムの紙代替を検討したい」という問い合わせは増えています。現行のプラ包装の 現物・サイズ・内容物の重量・必要な外観 を共有いただければ、再現可能な紙仕様・試作のご提案がスムーズです。環境配慮・包装設計・コストのバランスを考慮し、お客様の用途に最適な紙包装をご提案いたします。

その他、多くのご相談・導入実績があります。(上記事例は掲載の許可を頂いたものです)
気になる商品や抱えているお悩みがありましたら、遠慮なくご相談ください。(お問い合わせはこちらから


お問い合わせ・サンプル依頼

「工程表に使える油や水に強い紙を探している」「プラスチック資材を紙に切り替えたい」など、
製造現場での紙資材に関するお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。工程表・タグ・敷き紙・仕切り紙・包装紙・ラベルなど、どの紙についてのご相談でも問題ございません。

まだ仕様が固まっていない段階や、「まずは比較情報や候補を知りたい」といった段階でも大丈夫です。
「今はこういう紙を、この環境で使っていて、ここが困っている」といった状況をお伝えいただければ、記事内でご紹介した 「環境 × 機能 × 工程」 の視点から、最適な紙素材やサンプルをご提案いたします。

お問い合わせの際は、
現場の写真や、現在お使いの紙資材(工程表・タグ・仕切り紙・敷き紙・包装紙・ラベルなど)の画像・現物をお送りいただくと、より現場にフィットしたご提案が可能です。
「まずは相談だけ」「サンプルだけ確認したい」といった段階でも、お気軽にご相談ください。

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