【実験結果】ぬか漬けの水抜きに吸水紙を活用してみた!効果あり!

目次

おいしいぬか漬けをつくるには

ぬか漬けは古くから日本の発酵食品として受け継がれてきました。
最近では、家庭でも簡単に始めることが出来るため、ぬか漬けの良さと美味しさが見直されてきています。

ぬか床の手入れ

ぬか床には沢山の微生物が生息しています。その微生物の働きによって食物が発酵し、人間にとって有益に作用することで漬物ができます。微生物のバランスを上手く保つためには、ぬか床の状態を把握し「手入れ」をすることが美味しいぬか漬けをつくるには必要不可欠です。

ぬか床は水抜きが必要

ぬか床は毎日お手入れしていても表面に水分が溜まり、「ドロドロ」「ビショビショ」になってしまうことがあります。水分が溜まる原因は、漬けた野菜から水分が出るためで、ぬか漬け作りをする上で避けては通れない過程の一つです。

この溜まった水分を取る作業が面倒だと感じてしまう人も多いようですが、水分が多くなったぬか床は、放置し過ぎてしまうと上手に漬からないなど、ぬか漬けに影響が出てしまうため、早い段階から水分を抜く手入れが必要になります。

美味しいぬか漬けを作るには、常日頃「水分の調整」をすることが重要です。

そこで、今回は 水分の吸収に特化した紙 「吸水紙」を活用し、「簡単に余分な水分を吸収できるか」実験をしてみました!

ぬか床の水抜き実験

今回、実験に使用したのは、当社で取り扱っている『青果物吸水紙』です。一般的な吸水紙は、水や油などの液体を吸わせる用途で使用されますが、こちらの青果物吸水紙は既存の特性 + 食品対応が可能で、一般的な吸水紙より 吸水度・剥離強さ・紙の厚み があるのが特徴です。

青果物吸水紙の主な使用用途としては、保冷剤の結露対策・冷え過ぎ防止などに使われています。

ぬか床の水分を吸水紙に吸収させる実験開始!

ぬか床の容器は100均にてプラスチック容器を選んで購入。下の写真と同じものを2個用意しました。

【材 料】  
・米ぬか 800g ・にんじん 1/4本
・水 800cc   ・大根 1/8本
・塩 150g   ・なす 1/2本
        ・きゅうり 2本

【容器サイズ】 239㎜×176㎜×90㎜(3L)

【実験内容】

片方は青果物吸水紙をぬか床表面に差し込み水分を吸わせ、もう片方はそのままで様子を見るというもの
(両方共、1日1回ぬか床はかき混ぜます)

0日目

左のぬか床は青果物吸水紙あり。カットしたもの(5㎝×19.2㎝)を4枚挿しました。
右のぬか床は青果物吸水紙なし。

この2種類でぬか床の水分や野菜にどんな変化があるか実験を開始しました。

(左)青果物吸水紙あり (右)青果物吸水紙なし
吸水紙サイズ 5㎝×19.2㎝ 4枚(重さ1枚4.5g)

1日目

青果物吸水紙をぬか床に挿入し、一日経過してから吸水紙の重さを計測してみると下記の結果でした。
4枚の吸水紙の重さが合計で49.0g。事前に計測した使用前の吸水紙は合計18.0g。
(1枚あたり紙単体の重量 約4.5g× 4枚 = 18.0g)
 
つまり、合計31.0gの水分を吸収した結果となりました。
また、吸水紙なしのぬか床には蓋に水滴がついていて、ぬか床の水分が容器の中で蒸発しているのがわかります。

青果物吸水紙 吸水後(1日目)≫

1枚目2枚目3枚目4枚目合 計給水量
12.3g12.4g12.0g12.3g49.0g31.0g
(左)吸水紙あり(右)吸水紙なし
水を吸って柔らかくなった吸水紙
水を吸った吸水紙(12.3g)
(左)使用前    (右)使用後
吸水紙あり(蓋に結露なし)
吸水紙なし(蓋に結露あり)

計測後、それぞれのぬか床をかき混ぜ、青果物吸水紙ありは新しいものに取り替えました。
これを3日間繰り返します。

2日目

4枚の吸水紙の重さを計測したところ合計で50.2g。
つまり、2日目は合計32.2gの水分を吸収した結果となりました。

写真では伝わりづらいですが、2日目はぬかの触り心地に違いがでてきました。
青果物吸水紙なしのほうが青果物吸水紙ありに比べて水っぽく、柔らかくなりました。

青果物吸水紙 吸水後(2日目)≫

1枚目2枚目3枚目4枚目合 計給水量
12.5g12.8g12.4g12.5g50.2g32.2g
(左)青果物吸水紙あり(右)青果物吸水紙なし
水を吸った青果物吸水紙
吸水紙あり
吸水紙なし

3日目

4枚の吸水紙の重さを計測したところ合計で49.2g。
最終日の3日目は合計31.2gの水分を吸収した結果となりました。

青果物吸水紙 吸水後(3日目)≫

1枚目2枚目3枚目4枚目合 計給水量
12.4g12.5g12.0g12.3g49.2g31.2g
青果物吸水紙あり
青果物吸水紙なし

ぬか床の中から野菜を取り出してみると、吸水紙ありのぬか漬けのほうが水分が多く抜けて柔らかくなっていました。

青果物吸水紙あり 
青果物吸水紙なし
(上)吸水紙なし (下)吸水紙あり
青果物吸水紙あり 

実際のきゅうりの変化を動画でご確認ください。

最初は吸水紙なしのきゅうりの柔らかさ、次が吸水紙ありのきゅうりの柔らかさになります。
青果物吸水紙がぬか床内の水分を吸うことで、きゅうりからより多くの水分が抜けたことが伺え、柔らかくなっているのがわかります。

実験結果

吸水紙なしは、開始時に2,246gだったぬか床全体の重さが終了時には2,241g(-5g)。ぬか床の重さにほぼ変化はありませんでした。(-5gは、ぬか床を混ぜたときにぬかが手についてしまった為)

吸水紙ありは、開始時に2,240gだったぬか床の重さが終了時には2,140g(-100g)となり、3日間で94.4g分の水分を吸収紙で吸収しました。(ぬか床の減った重さと給水量の差5.6gは、ぬか床を混ぜたときに糠が手についてしまった為)


短期間だったので、ぬか床がドロドロになるほどの水分はでてきませんでしたが、
青果物吸水紙で簡単にぬか床の水を吸うことができるということがわかりました。
ぬか漬け初心者の方や手入れが面倒だという方には、ぬか床に挿すだけで余分な水分を吸収できる青果物吸水紙は便利かもしれません。

肝心なぬか漬けの味ですが、少々漬けすぎたらしく、どちらも塩辛かったです…。
またチャレンジしたいと思います!!

結果まとめ

今回の実験のようなアイデアからニーズに応じて、商品開発をすることも可能です。
興味のある方は是非、お問い合わせフォームにてご連絡いただければと思います。

青果物吸水紙の詳しい情報はこちらでもご案内しております。

青果物吸水紙 活用時の注意事項

  • ご購入後にサイズのカットをする場合、一般的な紙より厚みがありますのでカットしにくい可能性があります。カットする際は注意し、怪我等にお気を付けください。
  • 長時間のご使用では、吸水紙は水分をより多く蓄える特性上、カビなどが発生しやすい可能性があります。
  • 今回のような用途では、定期的に新品と入れ替えることをおすすめします。
  • 青果物吸水紙は食品に対応している紙素材ではありますが、保管状況・使用環境等で食品に何かしらの影響を及ぼす可能性もございます。ご使用時のトラブル等において、弊社では責任を負えませんので予めご理解いただいた上でご使用をお願いいたします。

青果物吸水紙にご興味ある方はお問い合わせください!

今回使用した青果物吸水紙は通販で販売しております。
青果物吸水紙のより詳しい情報が知りたい場合やお見積の相談など、お問い合わせページよりご連絡ください。

 ・295mm×192mm サンプル 20枚入

 ・295mm×192mm サンプル 3枚入

 ・295mm×385mm 50枚 3セット 

電話でのお問い合わせ  ☎:0258-46-9110


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